存在【K】 4 (ページ5)

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隠す事でもないので昨日の奴とのやり取りを全部教えた

伏見：あのな………言っとくけど、お前が何をアイツの心配してるみたいには、アイツはお前の事なんか考えてねぇぞ

『曰く、美咲くんはこれからどんなに努力したところで急にオツムが佳くなるわけでもないし、大して上には行けないから今の内にドロップアウトしても変わんないって』

八田：ひでぇ言われようだなぁ、俺…

アイツも、私達から美咲に伝わるのは承知の上での膀言だろう。

こんな事を言われても美咲は、鼻白んだものの深刻に傷ついたわけではなさそうだった

八田：まぁ俺が恨まれるのはしょうがないと思うけどさ。

大貝はお前らと同じ高校行きたかったんじゃね？

なのにお前らが俺と一緒に高校行かないとか言い出したからさ

『行かないって言い出したのは私達だよ。

何で美咲が恨まれるの』

八田：兎に角大貝に会ったら謝っとけよ？

いくら何でも女の顔に鞄蹴りつけるのはダメだ』

伏見：何で。やだよ

『あっちから投げてきたんだから』

八田：A。猿比古

声色にふと重みが加わった

八田：小坊じゃねぇんだから、女に暴力ふるうのはダメだ。

謝っとけよ。いいな

伏見：『……』

戦隊の隊員がどうこうって目を輝かせていたクセに説教……

伏見：……この計画が済んでから、会ったらな

口を尖らせて渋々言うと私の方に目を向けた。

『……猿比古が謝るなら…』と言うと「よしっ」と笑った