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バーHOMRAで応急処置を受けたA。
軽傷で火傷の痕も多分残らないだろうと
八田:A…
草薙:中学生に、それも女の子にこんな事するなんてな…
選択をミスった。
Aは俺と一緒に居させるべきだったんだ。
別に美咲を責めてなんかない。
守れなかったのは仕方ない事。
俺が、こういう事を把握していれば、コイツが怪我をする事なんてなかったんだ
伏見:……クソッ…………
八田:猿比古………
今日だけで何回歯軋りをするのだろう。
そのうち歯が欠けるのではないかと思うくらい強く歯軋りをした
『……ぅ………』
眉がぴくっと動き、ゆっくり瞼を開けた
『……さる……ひ、こ………みさき………』
ガラガラ声で俺らを呼んだ
八田:A!!
大丈夫か!?
『…うるさい………頭に響く…』
八田:わ、悪い……
『此処は…?』
草薙:バーHOMRAや。
応急処置はしたんやけど、無理はしないで、明日ちゃんと病院行くんやで?
『誰?』みたいな顔をしたAだったが、この状況をすぐさま理解したのか『ありがとうございました』と礼を言った
マジでよかった……マジで…………本当に……ッ
無事が確認できた途端に、自分の愚かさを再び噛み締めた。
もし"赤の王"があの場に居なかったら。
この人達が悪い連中だったら。
そう考えるだけでも恐ろしく、背筋が凍った
『……猿比古…?どうしたの?』
俺だけのA。
Aだけの俺……
伏見:……何でもない………。
A、本当に無事でよかったよ…
優しく抱きしめそう告げた
何があってもお前を死なせたりしないから━━
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作者名:神夜 | 作成日時:2017年4月8日 21時