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【君の頑張りは評価します。
けど、見ての通り今は赤の王と遊んでいるところです。
中々動かないようですけど、そろそろかな？】
仮想空間の中で本当に生きているかのような仕草で、アバターがディスプレイの一角に四川をやった。
そこではバーHOMRA前の三叉路を俯瞰するカメラ映像が今も流れている。
仮面の集団が列になってステップを踏み、クラッカーを鳴らすという行動が繰り返されていたが、少々変化が起きていた。
クラッカーが鳴らされるラインと、バーHOMRAの店先はとの距離がさっきよりも狭まっていた。
赤い怪物の一味が店の壁に張り付くほど退いている。
横一列に並んだ手段がクラッカーの紐を引き、白煙が小尾をなして立ち上る。
ひゅんっと白煙の中から火を孕んだ矢のようなものが飛来し、店の前面にの窓ガラスに突き刺さった。
ガラスが砕けて細かな粉が舞った。
なにかと思えば、それはロケット花火だった。
細い棒の先端に鉛筆のキャップほどのロケットがついた、見た目は一般的なロケット花火のようだが、ガラスを割るほどの威力があるとしたら何か改造されているのかもしれない。
それまで困惑して見ているだけだった赤い怪物の一味が顔色を変えた。
危害を加えられる段階になったらチンピラ共が黙っているわけがない。
気色ばんで群衆に殴りかかろうとする者が居たが、例の関西弁の男が何か叫んで指示を出し、別の仲間が激昂した仲間を羽交い締めにした
【ははあ、《吠舞羅》のナンバー2は慎重ですね。
一般の未成年者を不用意に傷つける事はしませんか。さすがです】
アバターは完全にリラックスして画面の底にぺたんと座り、俺と一緒に映像を見物している
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作者名：神夜 | 作成日時：2017年4月8日 21時
