隣で笑って 7【赤羽業】 (ページ31)

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番外編セプター4のお手伝いページ31

女児の話を聞いてみると、あのジジイは通っている幼稚園の先生。

泣いたり喚いたりしたら殺すと脅されていたらしい。

泣かなかった理由は脅されたからではなく、オレがジジイを退治する直前まで寝ていたという。

ジジイは幼稚園のお昼寝の時間に連れ去り事件を起こしたといった具合だろうか

「おにーちゃん、おねーちゃん！

ありがとう！！」

母親も来て、何が起こったのかよくわからないまま女児は帰っていった

『子供ってすごいんだねぇ。

あの状況で寝てられるんだもん』

伏見：ガキは食って寝て遊んでるだけの生き物だからな。

……そろそろ帰るぞ

屯所へ戻ると休憩室に礼司を含めた全員が集まっていた

『ただいまー』

宗形：見回りご苦労様でした。

お手柄だったようですね

『情報早いな…。

ところで何してるの？』

秋山：室長が1万ピースのジグソーパズルをやろうと…

伏見：ゴクロー様です。

じゃあ俺はこれで

淡島：伏見、貴方もやるのよ

伏見：ﾁｯ…。

1万ピースなんてこの数で終わるわけないでしょう

宗形：つれないですね伏見君

『オレもパズルやるー！

ね、猿比古も！』

逃げようとしていた猿比古の腕を引っ張り、パズルに参加させた。

この1万ピースが完成したのは4時間後の夕方だった

宗形：何とか片付けられましたね

伏見：今度やるんならもっと少ないピースにしてくださいよ…

宗形：考えておきましょう。

ああ、そうだ。Aさんに給料をあげないとですね

礼司から渡された封筒には5万円が入っていた

宗形：お手伝いで1万円、女児殺害事件を防いだ報酬で3万円、ジグソーパズルに参加してくれた感謝の気持ちで1万円です。

無駄遣いしないよう、考えながら使うんですよ

『ありがとう礼司！！』

やったぁ！お給料！！

伏見：A、俺からもこれやる

『これは………映画のチケットだ！！』

しかもオレが見たかったやつの！

伏見：溜まった仕事もほぼ片付いたし、褒美だ

『ありがとう猿比古！！』

こうしてオレのセプター4のお手伝いは幕を閉じた