隣で笑って 7【赤羽業】 (ページ26)

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頼れる者を失った時の顔は大好きだ。

絶望の淵に立たされている相手の顔はこの上なくたまらない

『さて、そろそろ疲れたし終わりにしようか』

東雲：……何で、こんな事するの………。

姫稀は何も……

『おいおい、悪い事なんてしてない、なんて言うなよ？

お前30人近くの生徒に最悪な事し続けてたんだから。

まずこのE組とその教師達。そして浅野。

オレが今お前にこうしてんのは、全員のやり返しだと思え。

………椿、雫。離してやれ』

二人が離れると東雲は無気力なまま、下を向き続けた

東雲：殺す…ッ

威勢の良い事だ。睨み付けてやがる。

んー、此処まで威勢が良いと面倒だな。

………よし、終わらせよう

『選べ東雲。

今すぐオレに土下座して謝るか、

この学校から出ていくか。

ああ、理事長からお前の退学書はもらってある』

プライドの高い女は必ず

東雲：そんな………アンタに土下座するくらいならこんな学校出てってやるわよッ！！

そう、自分より下の者になんか頭も下げたくない。

だから誘導しやすいのさ

『あーそうそう』

鞄を持って出ていこうとした東雲を烏間先生の部下っぽい人が止めた

『この学校出ていくなら、記憶処方の手術を受けてもらいまーっす♪』

退学書は脅しにすぎない。

本命はこっちだ

東雲：は……！？

そんなのしなくても超生物の事は誰にも言わないわよ！！

烏間：悪いがそういう訳にはいかない

東雲：嫌……お願い、誰か助けて……！！

助ける奴なんて居ねーよ。

両親も金も全てを失ったお前にもう楽しむ余地はない。

さようなら東雲姫稀。

生まれ変わってもまだオレを憎むのならまた遊ぼうよ。

今度はもっと面白いショーにしてあげるから

部下っぽい人達に連れていかれ、東雲はこの山から出ていった

ね、言ったでしょ美咲。

オレは狙われないって