隣で笑って 7【赤羽業】 (ページ24)

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東雲：姫稀が……マゾ……ですって…？

ふざけた事言わないでよ！

姫稀の何処がマゾだって言うのよ！！

姫稀は超可愛くて超美人で超スタイルの良い女なのよ！？

そんな姫稀がそんな気持ち悪い属性持ってるなんてあり得ないでしょ！

『アッハハ、自分でカワイイとか言うんだ、ダッセ』

東雲：貧乏生活してジャージ服しか持っていない暁月Aに、姫稀の輝かしさなんてわからないでしょうね。

オンボロな家に住んでちゃ、そりゃ汚くもなるわね

こうして借金の話から反らすのも計画の内だ

『そーだよなー、東雲は浅野がだーいすきなんだもんなー？

構ってもらえないからオレに嫉妬して、勝手に敵視して』

東雲：浅野君は姫稀にこそ相応しいのよ！

アンタみたいなブスでダサい女なんか相手にしないわよ！

『でも実際はどうだ？』

東雲：ッ！

『浅野とお前がタノシク話してるところなんか見た事ないんだけど。

それってつまりさ、お前の事なんて眼中にねーんじゃね？』

東雲：……して………る…

……

東雲：殺………して……やる、アンタなんか……ッ

……やっとか

鞄から包丁を出し両手で握り走ってきた

東雲：死ねッ！！！

ｸﾞｻｯ

『……あーあ、やっちゃった………』

東雲：え…………キャッ！！

横から椿と雫が東雲を取り押さえた。

地面に叩きつけ首もとに小刀を当てる

『待ちくたびれたよ、お前が襲ってくんの』

東雲：アンタ………最初から…ッ

『オレの部下はオレに忠実だ。

オレに刃物を向ける奴は強かろうが雑魚だろうが容赦はしない。

最初からって聞いたな。

ああ、最初から企んでたよ。お前が鞄に刃物を仕込んで居るのがわかったその時から』

律：Aさん、準備完了です！

小声で律が携帯から喋る

『東雲、今からお前を殺す。

刃物は一切使わない。言葉とモノだけで殺してやる。

最強の殺し屋がお前にフルコースを振る舞ってやるよ』