隣で笑って 7【赤羽業】 (ページ11)

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ただいまーって言うのが正しいのかわからないが、取り敢えずただいまを言った

伏見：また来たのか

デスクワークに励む猿比古が手を止めてこっちに振り向いた

『来ちゃ悪いの？』

伏見：赤のクラン全員、お前の事探し回ってんぞ

『……帰れないでしょ、今は…』

伏見：いい加減帰れよ家出娘。

これ以上俺の仕事増やすな

『仕事って……、オレが来ても別に増えないでしょ？』

伏見：此処の牢にはお前の親が居るだろ。

変な事起こさないか気ぃ張ってねーといけなくなる

………あー、そういう事ね…

『……じゃあシロのところ行ってくる』

伏見：バーHOMRAだろ、帰るのは。

あの尊さんも心配してんだから

………あの尊さんはないでしょ…

伏見：……お前嫌いなのか、尊さん達が

『違う、嫌いじゃない……。

でも………帰りたくない………』

せめて東雲の件が終わるまでは……

伏見：2択だ、選べ。

赤のクランズマンを辞めて青のクランズマンになるか。

今すぐバーHOMRAに帰って今までの状態を保つか

前者でもいい。

いくら尊達でも、オレの計画の邪魔はされたくない。

でもそれは職業柄困る。

赤と青の力を持っているから困難な殺しもできる

『……赤のクランズマンは辞めたくない……。

でもどう謝ればいいのか……』

伏見：……だってさ、美咲

え？

そう言うとクローゼットが開き美咲が出てきた。

八田：A

怒ってはいない………はずなのに、美咲が1歩近づくとオレも1歩後ろへ下がった

八田：尊さんがバーで待ってる。

帰ろうぜ。オレも一緒に謝ってやるから

美咲は止まり、その場で膝立ちをした

『……尊、許してくれる？』

八田：ああ、必ず許してくれるよ。

だから帰ろうぜ

美咲に自分から近づき抱きついた

八田：悪かったな猿比古

伏見：ちゃんと躾ておけよ。

此方だって親の躾で暇じゃねーんだから

躾って……。

オレらはペットかよ…