隣で笑って 7【赤羽業】 (ページ1)

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お化け屋敷っていうものを作った奴を殺したい。

幽霊など居るわけがないのにこんなもん作りやがって

赤羽：Aちゃん幽霊とか平気な方？

『……まぁ……。幽霊なんて、居ないし…』

赤羽：あー、オカルト系信じない人なんだね

ｶﾞﾀｯ

近くで物音がして肩が羽上がった

赤羽：……怖かった？

『…別に。

急に音がしたから驚いただけだし……』

赤羽：………もう少し一緒に居たいから、ゆっくり行こうか

『でも東雲達に怪しまれ………』

赤羽：東雲、気絶してるみたいだよ？

ほら

暗闇の中携帯の明かりがポッと現れ、目が眩んだ。

画面に写っているのは浅野からのメール文。

「東雲は気絶してる」と一言だけ書いてあった

赤羽：よかったね

……コイツ、わかって言ってんのか……？

赤羽：知ってる？

此処、本当に出るらしいよ？

・・

赤羽：元々この場所は墓だったらしく、カップルで入ると現れるみたい。

まぁ俺達はそういうんじゃないし大丈夫だよね

・・・・リタイアしたい・・

「ぅぅ…」

『ひっ！？』

今、声がした。呻き声……

その場から動けなくなった。

足を捕まれてるような、そんな感じ

赤羽：行こ

『え……』

カルマが手を引いてくれた。

出てくる幽霊(役)の鼻にからしをねじ込みながら出口へ直行した

「お疲れ様でしたー」

『あの………カルマ…？』

赤羽：ん、あ、ごめん。急ぎすぎた？

『いや、その……。

何で出口に………？ゆっくり行こうかって言ってたのに…』

赤羽：だってAちゃん涙目だし。

お化け屋敷、苦手だったんだね

目に溜まっていた涙を指で拭って羽織っていたパーカーを頭に被せた

赤羽：これなら顔見えないから

カルマは笑ってそう言うと、背を向けて携帯をいじり始めた

『……ありがとう………／／』