存在【K】2 (ページ27)

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それから2週間後。

八田君に煩く言われた事を守り続けている私に、ある異変が起きた

それは朝、目覚めてからの事だ

『…猿比古………頭、痛くない…』

伏見：マジか

何時もなら気持ち悪くなるほど頭が痛くなっている。

なのに今日は全然痛くない。

頭が冴えていて、気分爽快だ

伏見：熱は…………下がってる………

『八田君て神様なのかな』

こんなに気分が良くなったのは何年振りにだろうか

伏見：学校、どうする？

『……行く。

八田君にお礼言ったら帰る』

バスの中ではやっぱり気分が悪くなったが、降りたらまた良くなったの

「おお～穂崎！

久し振りだな、俺の事覚えているか？」

校門の前で前回同様に挨拶をしている、新人教師A。

猿比古に引っ張られその場は凌げた

『何なのあの新人教師Aは…。

うっざい…』

大貝：何です、もう学校に復帰したですか

この女子生徒Aもうっざい……

玄関先で奴が突っかかってきた。

ウサギのリュックサックに両サイドで髪の毛を縛る、中学生にしてはちっさい女だ

大貝：病死してるんじゃないかと思ったですよ

それができてたら苦労しないし

大貝：まぁ、今さら学校に来ても、テストじゃ阿耶にボロ負けするでしょうけど。

精々頑張るんですね

満足した気に去っていった。

奴の行動は本当に謎だ