存在【K】2 (ページ19)

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伏見side

Aと八田が出て行った後、アイツに「どっか行け」と怒鳴ると一笑して素直に出て行った

………やけに素直だったな……。

…嫌な予感がする……

ｳﾞｰｳﾞｰ

端末、Aだけの連絡先が入っている端末に1着のメールが届いた。

家に来てくれとかそんなんだと思っていた。

けれど内容は最悪なものだった。

「件名奪っちゃった☆⌒(＊＾∇゜)v

内容おサルのAチャンとキッス♪

最近の中学生って唇柔らかいんだねぇ～。

それにしてもマジでAチャンってカワイイなぁ。

猿比古には勿体ないなwww

このまま最後までヤっちゃおうかなぁ」

という内容と、Aとキスしている添付写真を付けて送りつけてきた

『Aっ……！』

Aの家とは2キロ弱離れている。

走っても間に合わないからコンビニに停まっていたチャリンコを漕いで向かった。

信号にぶち当たらないよう裏道を使いながら。

鍵は俺ん家同様、何時も開いているから階段を駆け上がりAの部屋のドアをバンっと強く開けた

伏見：A！！

服が脱がされていて、下着姿で寝ているAの横にヘラヘラと笑っている男

仁希：おっせぇよ猿比古ぉ。

ハジメテ、もらっちゃったぁ～

伏見：テメェ…っ

仁希：ギャッハハハ。

お前怒ってるけど、Aチャン泣かせてんのお前だからな

泣かせてる……？

仁希：行かないでって泣いて抱きついて来たんだぜ？

俺だって事も気づかずに、さ。

あー楽しかったなー。Aチャンとするの

嫌みったらしく放って部屋から出て行き、俺はすぐAに駆け寄った。

普段から見ている下半身だし、寝てるしと言い聞かせて布団を捲り確認した

……何ともないや…

布団をかけ直し、ベッドに座って寝込むAの寝顔を見ながら何故悲しませているのか考えていた