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八田:伏見?どうした?
伏見:喉渇いた
何かと思えば布団の中からその旨の要望である
八田:へいへい、何が飲みたい?
伏見:何かうっすーいグレープ。
果汁0パーとかのやつ。
微炭酸だともっといい
八田:要望細けぇな………0パーって果汁入ってねぇじゃん。いいけどよ。
すぐそこにコンビニあったよな。ひとっ走りしてくるわ。
穂崎は何か飲みたいのあるか?
そう問いかけたが返事がなかった
伏見:寝てる。
Aは基本水分摂らないからいいよ。
小銭、リビングのカップボードの上の皿ん中
八田:あいよ
よく伏見から、身体を拗らせると聞いていた。
水分は摂らないとと思うが、無理に飲ませるのも悪いだろう。
伏見の家は街のど真ん中にある家なので、ちょっとした買い物の便がいいのは助かる。
小走りで階段を降り始めたら
やたー、とまた上から呼ばれた
八田:ん?おー
また駆け戻って部屋を覗いた
八田:どうしたぁ
伏見:あとなんかアイス
八田:お、そうだな。
熱あるとアイス食べたくなるよな
伏見:何かうっすいバニラ。安いやつ
八田:オーケー。うっすいの好きなのかよ…
請け負ってまた小走りで階段を駆け降り始めたが、ふと思うところがあって足を止め、足音をたてないようにしつつ後ろ向きで戻りはじめた
伏見:やたー
八田:おう!やっぱりか!あとは何だっ
耳を澄ませていたら呼ばれたので、瞬間に戸口に首を突っ込んでやった。
布団から頭だけを出した伏見が「た」の形に口を開けたまま、ビックリしたように固まってた
八田:コンビニ行ってても聞こえっからな。
試したきゃ試せよ。おふくろ譲りのじごくみみなんだぜ俺は。
だから大事だからよ……何度も確認しなくても。
安心して寝てろ
ため息をついてから偉ぶってふんぞり返り、最後は口調を和らげた
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悠紀(プロフ) - 続編おめでとうございます またこれからも拝見させて頂きます!頑張ってください。 (2017年3月13日 8時) (レス) id: 8bd27ddb79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜 | 作成日時:2017年3月12日 15時