#06 ページ6
矢巾がドリンクの籠を持ってくれたので
私はタオルの籠を持って体育館へ向かう。
入り口に差し掛かった時、
寝転んでいた及川さんがこっちに気づき駆け寄る。
「なんで矢巾がAちゃんの手伝いしてんのさ！」
「え、ダメっすか？」
「だ、めじゃないけど！！
ちょっとこれ貸しなさい！」
そう言うと及川さんは私が持っていた籠を奪い、
中に置くと今度は矢巾の籠を奪い皆に配り出す。
この様子を見て矢巾と顔を見合わせた。
「及川さん、元気だな」
「そうだね」
及川さんからスポドリを受け取った花巻先輩は
「Aからもらいたかった」と愚痴を零す。
「タオルで我慢してください」
「充分」
花巻先輩にタオルを渡すと頭にポンと手を置かれた。
「ちょーっとぉ！？マッキー何してんのさ！
Aちゃんは生粋の及川さんファンなんだから
その汚い手で汚さないでくれるー？？？」
騒がしい及川さんに
バレーボールを投げつけようとする岩泉さん。
私はすかさず及川さんにタオルを渡した。
「及川さんっ！
さっき寝てた床、拭いてください。
汗で滑ってまた捻挫したくないでしょう？」
及川さんは渋々受け取ると床を拭きに行った。
遠くの方で松川先輩と岩泉さんが
話しているのが聞こえた。
「A、及川の扱い上手くなってきたな」
「あぁ、そうだな。
クソ川が懐くなんて大したもんだ」
2人の会話に少し恥ずかしく思うと、
及川さんは反応していた。
「聞こえてるんですけど！！！
あと岩ちゃんクソってやめようね！？」
「うるせぇグズ川！！！」
どっちみち及川さんは
バレーボールを投げつけられる運命なんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜桜伊織(プロフ) - ハルさん» わっ、1年も経つんですね！？そう言って頂けて凄く嬉しいです！！ (2020年6月4日 0時) (
レス) id: 022836b4c3 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 一年越しで本当に申し訳ないんですが、この作品すごく好きでした！！！ (2020年6月3日 14時) (レス) id: f0b62f3d9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜桜伊織 | 作成日時：2019年5月23日 20時
