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あれからお昼ご飯を食べ、
ロケが終わる頃にはもう夕方。
Aぇ! groupを見ていると終始楽しくて
いつも使わない表情筋が痛いと感じる。
この後はドラマだったり、クイズ番組の収録だったりと
個人の仕事が入ってるため一人ひとり現場まで送ることに。
全員車に乗って時間が近い人から順に降ろしていく。
そして仕事が入ってないメンバーは駅で解散。
『それじゃあ、あとはお気を付けて』
「ありがとうございます。立花さんも、気ぃつけて」
「また明日もよろしくお願いします！」
最後まで礼儀正しい末澤さんと佐野くんに見送られ
現場の仕事が終わるまで一度事務所に戻る。
タレントが働いているのに私が休む訳にはいかず、
オフィスで会計処理や事務作業をしていると携帯が鳴る。
『はい、立花です』
『あーすみません、末澤ですけど』
『えっ、末澤さん！？どうかしましたか？』
画面を見ずに電話に出た為、
掛けてきたのが末澤さんだと思わず驚いてしまった。
いい加減、この癖直さないとな…。
『ちゃんとお家着きました？』
まだ動揺していて下手なことを聞いてしまう。
『家には着きました』
とても優しく笑われてしまった。
電話で聞く声は普段とは少し違っていてなんだか新鮮。
『それで、どうしたんですか？』
『あ、そうだ。車にペットボトルなかったですか？』
そういえば、飲みかけのペットボトルが座席に置いてあった。
オフィスに上がる時に一緒に持って来ている。
『それ帰って飲もうと思ってたんすけど、
悪くなるんで捨てちゃってください。
ごめんなさい、せっかく買ってもらったのに』
わざわざそれを言うために電話をしてきたのだろうか。
しかも買ったことにまで対して気を遣えるなんて、
恐るべし、末澤誠也。
『それか、飲んじゃってもいいですよ。勿体無いんで』
『へ』
へ、とはなんだ立花A。
焦るな、動揺するな、いつも通り平常に行け。
『あ、でもそしたら関節キスなるか』
その言葉を聞いて一瞬思考が停止する。
生まれて此の方24年。こういった色恋に弱いのは、
一度も男性とお付き合いしたことがないから。
『まあ、気にしないで下さい。
ほんとどっちでもいいんで、捨てちゃっても飲んじゃっても』
『あ、は、はい』
『それじゃ、お疲れ様でした』
勘違いだ。
この胸のドキドキはそうきっと、慣れてないから。
目の前のペットボトルと渇いた部屋に今、秘密のゴングが鳴り響く。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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大和ゆうひ(プロフ) - namanaさん» ありがとうございます！末澤のみならず、皆さん良い方でデビューして欲しいですね！ (2022年6月2日 6時) (
レス) id: 244404b707 (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - 分かります！私も最近末澤さんに惹かれました！！笑 これからも更新楽しみにしています(^^) (2022年6月1日 23時) (レス) id: b11e04c615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良ゑ組 x他1人 | 作成日時：2022年5月23日 0時
