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急に流れた大きな音に我に返る。
どうやら佐野くんがカラオケを始めたらしい。
うるさいと言って小島くんは音量を調節する。
『わ、私、ちょっと御手洗に』
この隙に今の状況から抜け出す。
今回ばかりは最年少に助けられた。
〖offside〗
皆が佐野の歌に注目する中、福本は末澤の元へ。
軽く乾杯をした後、静かに口を開く。
「誠也くんて、Aさんのことどう思ってんすか」
「え？なんや急に」
笑って誤魔化す末澤に対し、真剣な表情を見せる福本。
「別に、ええ人やと思てるよ」
「ほんまにそれだけですか？」
「何が言いたいねん」
交わらない二人の会話、歌はサビに突入する。
「好きなんとちゃいますか？」
福本の思い切った発言に、緊張の糸がピンと張る。
盛り上がるカラオケ組を無視してあくまで平常心に、答える末澤。
「なにゆーてん。んなわけないやろ」
この部屋の温度差に気づいた佐野は、
『こっち来て一緒に歌いましょ』と二人を誘う。
「じゃあ、俺がAさんのこと好きでも文句ないっすよね」
言い返す暇も無いまま、福本の背中を視線が追いかける。
「別に、なんで俺が文句言わなあかんねん」
その言葉は誰にも聞こえないまま、カラオケのBGMと化した。
〖onside〗
部屋を出てトイレに来た私は
深呼吸をして心を落ち着かせる。
頭に残るのは末澤さんの甘い声と顔。
そして握りしめていたイヤリング。
無駄に耳を触ってみるけど、この時点でもう手遅れなことに気づく。
この恋は契約違反。
イヤリングをポーチの中に片付け、深呼吸。
そして割り切るために頬を両手でビンタ。
「平常心。平常心」
そう、自分に言い聞かせながら個室に戻れば
一発ギャグ大会が開催されていた。
主に佐野くん、大晴くん、小島くんの3人が芸をして、
末澤さん、正門さん、リチャくんは観戦。
Aぇ! groupは何でも出来て
個性豊かで本当に良いグループだと思う。
だからこそ、私情を挟む訳にはいかない。
私の個人的な想いで、グループの邪魔をしてはいけない。
「あ、Aさん！こっち来てくださいよ！」
大晴くんの笑顔に負けて、今はただ笑っていよう。
どうか、この恋が勘違いであることを祈って。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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大和ゆうひ(プロフ) - namanaさん» ありがとうございます！末澤のみならず、皆さん良い方でデビューして欲しいですね！ (2022年6月2日 6時) (
レス) id: 244404b707 (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - 分かります！私も最近末澤さんに惹かれました！！笑 これからも更新楽しみにしています(^^) (2022年6月1日 23時) (レス) id: b11e04c615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良ゑ組 x他1人 | 作成日時：2022年5月23日 0時
