混 ぜ る な 危 険 【佐久早聖臣】

09：縁日 ページ31

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文化祭の日の朝。







「臣おはよー！」







ん、なんかデジャブ。







「待って臣無視！？」






「無視してない。」






「いや無視したよね！？」







体育祭の朝のように後ろからローファーのカツカツという走る音が聞こえて、





案の定朔間のローファーの音。







「体育祭の日と同じだね！ここで会うの！」





「同じこと考えてた。」





「うわ！臣私に似てきてるよ！」





「ちょっとそれは勘弁して。」





「ひど！！」





「いや自分でもうわって言ってたじゃん。」







確かになんて言って笑う朔間。







「あ、そーだ私のシフト知らない？」





「え？お前まさか聞いてないの？」





「うん。」





「シフト決める時寝てたから、俺と同じシフト。」





「ほんと！？」





「ああ。」





「やった！でもなんで臣と同じとこにしてくれたの？」





「結城が、お前は俺と仲良いからとか言ったらもう女子が勝手に。」





「梨花よくやった！！」








嬉しそうに俺の横を歩く朔間は、もしかしたら俺の事を好きなんじゃないか。







なんてな。







「じゃあさ、臣一緒に回ろ！」





「古森もいるけど。」





「いいよ全然！多い方が楽しいし！」







こんなに期待させて、





好きじゃないなんて聞きたくないからな。







朔間。







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