混 ぜ る な 危 険 【佐久早聖臣】

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「…喉乾いたなぁ、臣。」





「喉乾いて俺に話し掛ける思考回路が理解不能。」





「一緒に自販機行こうよ！」





「一人で行け。」





「ちぇ〜、つまんないの〜」







午後、臣に振られて一人で自販機に飲み物を買いに行った。







すると自販機の前には古森くん。







ちょっと驚かせてやろうと思って、




私は静かに近づいて声を掛けた。







「古森くん何買うの？」





「うわ！ビックリした！」





「ははっ、ごめんごめん！」







臣と違ってちゃんとリアクションしてくれて面白い子だなぁって思った。







そして私も水を買い、二人で2年の階に戻る。







「そういやさ、朔間ちゃんって聖臣のこと好きなの？」





「うん、好きだよ。」







嫌いなわけない。




見た目より面白い奴だしね。







「え、それは恋愛感情で？」





「うん！」





「なんか、朔間ちゃんって真っ直ぐだね。」





「臣と違ってね！」





「いや、確かに！」







古森くんと話すのも結構楽しかった。







「いやぁでも聖臣が女の子と話してるの朔間ちゃん以外に見たこと無いかも。」





「私も見たこと無い！」





「よろしく頼むわ、聖臣のこと。」





「任せて！」







私イコール臣って思われたかったり、







そうじゃなかったり。







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