私と貴方が恋に落ちるまで 〜1〜

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『あ。おつかれ様です！』


急いでペンとノートを用意し席に座る。



清「今日は、次のMVの衣装決めなんだけど。久しぶりに直人達の意見も聞こうと思ってね。」



多分スタイリストさん達の中で直人さんのことを直人呼びするのはこの人しかいない。



すると何枚かデザインが乗った資料を配っていく清松さん。


もちろんその中には私が考えた衣装も入っている。



臣「この黒かっこよ」



健「あーー、けどそれ動きにくそうやなぁー」



己「こっちの、青の方好きだけどなぁ」




今回の衣装は本当にプロのデザイナーさん達も参戦してるから正直全部いい。




直「岩ちゃんどれがいいと思う？」




岩「んーーー。」


と、数枚の資料をペラペラとめくっていると




岩「俺はー、そうだなあ。この赤ですかね〜」





『！？』





それは。私が考えた。赤と黒のスーツタイプの衣装。通気性も、デザインも。徹夜漬けで考えた。




直「たしかに。これカッコイイ」



隆「ハットを使うっていうのも斬新だしなんか、色気あるねww」




今回は。振り付けがELLYだからミステリアス感を出したくて考えた衣装。





清「よし、じゃーーこれ上に出してみるは！
三代目はもう解散！！」




ほーいと、そそくさ出て行こうとしてる中岩ちゃんが立ち止まって





岩「バイバイAちゃん。頑張ってね！」







初めてだった。髪型は褒められる事が多かった私は衣装のことで褒められる事なんてなかった。








嬉しい。ましてや、MVに使ってくれるだなんて。
いや、まだ決まってる訳じゃないけど嬉しすぎる。









『岩ちゃん。ありがとう』

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