恋人たちのクリスマス ページ1
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季節は冬。
ゆらゆらと白い雪が空から降ってくるのを横目に、木の影に隠れて堂々とイチャつくカップルを見て不思議に思う。
どうして私は彼氏がいないんだ、と。
何を隠そう、今日はクリスマスだっていうのに。
世界中の男と女がよろしくどーぞやってるっていうのに。
深くため息を吐きながら、やり場のないジェラシーを感じる。
今だって、別に彼氏でもない男と特に見たくもない映画を見るために待ち合わせしているんだから。
ていうか、いくら気の許せる奴だからって女を1人で先に待たせるなんて、アイツは何をしてるんだ。
CY｢っあー！！いた！！｣
遠くからでも分かるくらい無駄にでかいアイツ。
私を見つけた途端、キラキラした目を向けてこちらに向かって走ってくる。
CY｢んもう！！バカA！！なんで外で待ってるの！寒いからどっか入って待っててって言ったじゃん！｣
女の私から見ても羨ましいくらい、綺麗なでかい目をさらに大きく見開いてあーでもないこーでもない言いながら、自分の掛けていたグレーのマフラーを取って私に巻いた。
｢っむぐ、ちょ、いらない！いい！大丈夫だから！｣
CY｢うっさい！大丈夫じゃない！こんなに手冷たくして！！！｣
｢はぁ〜？チャニョラのせいじゃん！私は時間通りにここに着いてたもん｣
CY｢くっ、何も言えない.......っ。で、でもだって！髪の毛が今日は上手くできなかったんだもん！しょうがない！不可抗力なの！｣
髪？走ってきたせいか恐らくセットしたんであろうその髪の毛とやらももはやぐっちゃぐちゃだけどね。
それにこいつ。
別にそんな事気にしなくたって黙ってればイケメンの部類だと思うんだけどな、なんてこれは本人に言ったら調子乗るから絶対言わないけど。
私とチャニョラは高校生の時からずっと一緒で、当時一年生ながらも先輩から呼び出されてたり、バレンタインには当然机いっぱいのチョコ、文化祭には他校の女子達から聞かれる連絡先。
おかげで私が隣にいる事で、周りの女子達にあまりよく思われてなかったのも事実。
それから大学こそは平和に暮らしたいとこいつの頭じゃ入れないであろう割と偏差値高めの所を選んで必死で勉強した。
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リラ(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！気まぐれ程度に作った作品なのに、お褒めの言葉すごく嬉しいです！(^^♪ゆるく進めていきますが、これからもよろしくお願いします！☆ (2020年1月8日 11時) (
レス) id: 116f26df5d (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - チャニョルとヒロインちゃんの距離感好きです。(^^) (2020年1月7日 21時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リラ | 作成日時：2020年1月1日 12時
