日輪に焦がれる【鬼滅の刃】

時透くん？ ページ8

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あの後また軽く取っ組み合いになったが、ここが店だと思い出して直ぐに喧嘩は終わった。そしていつもの様に時透と口喧嘩を交えながら、どうでもいい話を沢山した。あの花の名前はなんだとか、あの雲の形なんかに似てない？とか、そう、傍から見れば中身の会話だと思われるだろうな…。

まぁなんやかんやで、もう暗くなり始めた頃に時透が任務があるとか言い出してこのクソみたいなお茶会はお開きになった。



「僕、また長期任務なんだよね。」
『あっそう、一生帰ってくんな。』

「帰って来てないのはAかもね？」
『どういう意味だよ！！』


最後の最後までムカつくやつ………。



「ねぇ。」
『な〜に？まだ何かあるの？私そろそろ寝たいんだけど……。』


頭をガシガシ掻いて、眠気を紛らわせる。三つ編みが崩れようがもうお構いなしだ。(とっくに時透の暴力によってボサボサになっているんだが)



「……無一郎、って呼んでよ。」



はぁ…………？



『そんな事で一々呼び止めんなよ……。無一郎、これでよろしいです＿＿』「うん。」




ギュッ





え………？


なに？……今、何が起こってるの？


時透との距離が近くなって、ついでに身長差も無いもんだから、時透の顔が直ぐ近くある。



私は今、時透に抱き締められている。



『……な、なに？』
「絶対、絶対帰って来るから。」



いつもより近い距離。耳元に時透の声が響いて擽ったい。




『あの、と、時透君？帰って来るのは分かったので……あの、はっ離して…、』
「…。」
『時透様ー？』
「……。」
『霞柱様…？』
「………。」

『………馬鹿、阿呆、昆布頭、チビ助。』




「その減らず口、塞いでもいい？」






は…………………？




＿＿＿

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