日輪に焦がれる【鬼滅の刃】

特別？ ページ7

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霞柱、時透無一郎と私は同期である。


最終選別で私はコイツと出会い、私はコイツに助けられた。

そう、それまでは良かったんだ。



『あ、あの！ありがとう！』
「………あんな弱い鬼も斬れないのに、この先やっていけるの？あんたって見るからに弱そうだし。後、邪魔だから、さっさと立ってくれない？」



時透のこの一言がきっかけで、私と時透の仲はすこぶる険悪になった。

顔を合わせれば口喧嘩が始まり、お互いの機嫌が最高潮に悪ければ取っ組み合いが始まる。(結局勝つのは時透。)そしてその度に蝶屋敷にお世話なるので、蟲柱の胡蝶しのぶさんから説教される。



その日も時透と喧嘩して、いつもの様に私だけしのぶさんに説教されていた。


説教が終わって一息着くと、しのぶさんがまた口を開いた。今度はさきっの鬼の形相とは打って変わって優しい笑みを浮かべて。


「でもAさん、あんまり気を悪くしないで下さいね。こうやって喧嘩はするだろうけど…貴方のこと、彼、覚えてるんです。」


覚えてる？その言葉の意味が分からず、首傾げた。

そんな私の様子にしのぶさんが微笑んで、話してくれた。

時透はどうやら記憶障害らしい。人の顔すらもまともに覚えられないだとか。そんなアイツが、私の顔を覚えている。そんな事を言われても、私にとってはいい迷惑なんだけど…。


それに、しのぶさんはなんで私にこの事を……。



「時透君の事、支えてあげて下さいね。…時透君が一番辛い時に、貴方がいればきっと……………。いえ、すみません。とにかく、今まで通り接してあげて下さいね。あ、それと………」




不思議だった。会えば喧嘩する様な仲のアイツが…




「時透君にとって、Aさんはきっと特別な存在です。」



特別…。





「なに変な顔してるの？この羊羹も食べてもいい？」

『あ！それは駄目！！こっちの饅頭だけ！』

「……もう食べちゃった。」

『ば〜か〜！！！！！！』



やっぱり違うと思う！！



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