ある兄妹 ページ4
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「その隊士の名前は竈門炭治郎。家族を鬼によって惨殺された。そして最愛の妹さえも鬼舞辻によって鬼にされてしまった。」
『…よくある話です。それで、どうしてその隊士の監視を?』
……御託はいいから早く言えっての。
「…鬼にされた妹の名前は竈門禰豆子。彼女は鬼になったにも関わらず、兄を襲わなかった。それどころか兄を守り、柱相手に戦った。」
人を、食わない?兄を守った?
『………あるはずない。』
そんな事、あるはずない。だって、現に私は。
「……そう、あるはすがないんだ。それが真実なのか。嘘なのか。Aに見極めて欲しい。」
皮肉が過ぎている。
『どうして、…どうして私なんですか。』
「Aだから、だよ。私が、この任務は今のAに必要だと判断したんだ。」
必要?私がどんな目にあったか知っている癖に……!
『本当に、意地の悪い人ですね。御館様?』
怒気を含ませながら言ったにも関わらず相変わらずの調子で御館様は笑う。
「今回の任務が終わった頃には、私がAを柱に任命しなかった理由もきっと分かるよ。」
ああ、本当に!
『……はっ。やってやりますよ、この任務。大体私に拒否権なんて無いわけですし?』
「うん、そう言ってくれると思ったよ。」
……腹が立つ!!
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アオイ - 更新頑張ってください!\\\\٩( 'ω' )و //// (2021年11月15日 21時) (レス) @page8 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
すずもり(プロフ) - おもしろいです!更新頑張って下さい! (2021年5月16日 7時) (レス) id: 850617dc48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せりす | 作成日時:2021年5月16日 4時