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御館様からの伝令 ページ2





また今日も助けられなかった。



[なんでもっと早く来てくれなかったんだ!!]


もう息をしていないだろう女の人を抱き締めながら、男の人はそう私に叫んだ。どうしようもなく、その言葉が深く深く心に突き刺さった。
助けられたかもしれない命を、私は見殺しにした。


ごめんなさい……ごめんなさい……。






「カァカァ!伝令!伝令!御館様ガお呼ビダ!直グ二迎エ!迎エ!!」


…落ち込んでる暇は無いって事ね。


『……も〜。分かったよ、分かりました。直ぐに向かいます!ほら!置いてくぞ〜、紅丸!』


紅丸。と呼べば、黒い大きな鴉が私の肩にそっと乗ってきた。耳の近くで叫ばれるのは勘弁だけど、落ち込んだ時とかに喋り相手になってくるこの鴉の事が私は意外にも気に入っている。



「急ゲ!急ゲ!」
『分かってるってば〜!10連勤した私の身もなってよ、疲れてるの!鬼畜な事言わないでー!』


まぁそう言っても無駄だろうけど。案の定、肩に乗っていた筈の紅丸はどんどん前へ前へと飛んで行く。ちょっとは休ませろ馬鹿…。



『にしても御館様が直々にねぇ。私みたいなのになんの用だろ。まさか十人目の柱に任命…とかだったり?』
「無駄口禁止!急ゲ!」
『ま、そんな訳ないか!はいはい急ぎますよ〜。』
「ハイハイッカイ!」



…この鴉は私の母ちゃんか。







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アオイ - 更新頑張ってください!\\\\٩( 'ω' )و //// (2021年11月15日 21時) (レス) @page8 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
すずもり(プロフ) - おもしろいです!更新頑張って下さい! (2021年5月16日 7時) (レス) id: 850617dc48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せりす | 作成日時:2021年5月16日 4時

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