祝いの言葉 ページ41
憂太との話も終わったので、皆の元へ合流しようとしたら、五条先生と姉さんが満面の笑みで私達を見ていた。憂太は不思議そうな顔をしていたけど、私には分かる......絶対良からぬことを考えている時の顔だ。だって真希達もニヤニヤしながらこちらを見てるんだもん。
貴2「おめでとうございま〜す!」五「おめでとう〜!」
パァーン!
真/狗/パ「「「オメデトウー。」」」パチパチパチ
貴「ちょっと!?何これ.......?!」乙「うわぁっ!これクラッカーだ.......。」
五条夫婦が突然祝いの言葉と共に、クラッカーを鳴らしてきた。人に向けてクラッカー鳴らさないでよ!あと真希達も拍手してないで、この状況を説明して欲しい。あとおめでとうとは.......??
五「何って.......ねぇ?」
貴2「そうですよ〜隠さなくても大丈夫です!」
乙「??」
貴「まさか.......皆話聞いてたの?!?!」
パ「そりゃあまぁ.......聞くよな?」
狗「しゃけ。」
真「お前らがすぐそこで始めたんだろ。むしろ私達は、気を遣って離れた所に行ってやったんだから、感謝こそされど文句言われる筋合いはねぇぞ。」
貴「うっ.......そうだった.......。」
真希の真っ当な正論に、何も言い返せなかった。そういえば、私達場所を移動してなかった。むしろ皆居なくなってたわ.......今気づきました。
五「いや〜頑張ったね憂太。最初全然意識されてないから、くっつくのはもっと後になるかと思ってたけど、見事Aの彼氏の座をゲット!だね。あっ.......結婚の約束をしていたから『彼氏』じゃなくて、『婚約者』になるのかな?まぁ何はともあれ、良かったね〜。」バシッバシッ
乙「ありがとうございます、五条先生。」
五条先生は、憂太の背中を叩きながら、憂太を褒めていた。憂太も満更ではなさそうな顔をしながら、五条先生にお礼を言っていた。.......憂太のメンタル面が本当に凄い。
貴「.......こ、こんやくしゃ.......。」
貴2「わーお、Aのお顔が真っ赤です。林檎みたい。」
私は私で、今になって改めて自分のした事に、羞恥心がわいてくる。
(そっか.......彼氏じゃなくて婚約者.......になるのか.......。)
しかもあの場面、皆に見られていたのかと思うと.......余計恥ずかしいじゃん!うぅ.......今からどんな顔して皆と話せばいいのよ。
貴2「でも良かったです.......二人がくっついてくれて。これを一番望んでいた彼女も、きっと喜んでいますよ?」
貴「そうだといいな.......。」
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作者名:如月 | 作成日時:2023年1月25日 2時