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結局あの日、森本くんはしっかり私を家まで送り届けてくれた。
想定外だったのは庭にある花に水やりしていたママが
慎太郎くんと仲良くなった事かな。
高校に入ってからすっちゃんしか家に来た事が無い私に
”初めての男友達”ができたのだと思ったみたいで
大喜びだし、終いには「ご飯食べていく？」なんて事を言い始めて
もう大変だった...。
でも、やっぱりコミュニケーション能力に長けている彼は
ぜーんぜん動じないし、寧ろママと楽しそうに喋っていて
シンプルにすごいなっていう感想。
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翌日学校に行けば、女子たちからの”嫌な視線”が突き刺さって
森本くんの人気を改めて知った。
ムキになって一緒に帰るなんて言ってしまった自分が招いた事だし、
気にしなければそのうち納まる...はず。
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(kr0823)：mrmt＿0715：昨日は一緒に帰ってくれてありがとう
(kr0823)：mrmt＿0715：また誘うね
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1限が始まる前にきたDMは通知で内容だけ確認して
開かずにそのままにした。
”また”が嬉しいけど
私は自分の”日常”が大事で保ちたいんだ。
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「黒田さん。」
『っえ、あ、、、なに？』
お昼の前、すっちゃんがトイレに行った隙を見計らったように来た
”カースト上位女子”の内藤さん？だっけ。
隣のクラスだから名前あやふやだけど多分内藤さんだったと思う。
いかにもギャルって感じの子が話しかけてきた。
「私、慎太郎の事好きだからさ。
...言いたい事分かるよね？」
『は...？』
「いや、は じゃなくて。
横取り、しないでね？」
普段静かにしてるからって完全に見くびられてるなあ。
...まあ、森本くんの事を好きなわけじゃないし。
『何勘違いしてるのか知らないけど、
昨日は森本くんから誘われたから一緒に帰っただけです。』
『要件がそれだけならもういいですか？』
畳みかけるように言っちゃったけど
まあ事実しか述べてない
「なにそれ、マウントのつもり？
てか、全然清楚じゃないじゃんあんた。
言い方きつ過ぎ、性格悪っ。」
あーあー、なんか誤解されたかも。
でももう遅いか。
「A、お待たせ〜。」
『おかえりすっちゃん。』
トイレから戻ってきたすっちゃんは
私の机の前に別なクラスの子が居るからか不思議そうな顔してる。
そりゃそうだ。友達なんてすっちゃんしか居ないし。
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ルナ(プロフ) - こんばんは。モリ。を見てからこちらの小説を初めて拝見させていただきました。昨年9月より更新があってないようですが、どんどん読み進めてしまい、楽しみになってます。お気に入りと更新通知ONにしたので気長に更新待ってますね。 (2023年1月12日 20時) (
レス) @page22 id: bf54e4697b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年9月22日 16時
