13 ページ13
.
『こんにちは〜』
「おっ、Aちゃん。
レアだね制服なの。」
『すみません急にお願いして...』
「んはは、ほんと急だったね〜。
たまたま最後の枠空いてたからぜーんぜん問題ないよ？
あ、でも、今日もインスタに載せる写真諸々撮りたいんだけど
制服でも平気？？嫌だったら勿論撮らないよん。」
『いえっ、急にお願いしたのは私だし！リボン外すので全然大丈夫！』
「ふふ、そっか、ありがとね。」
裕太くんは、近所に住んでるお兄さんで
中学の頃からずっと髪の毛は裕太くんに切ってもらってる。
色白で背も高くて、ほんわかした雰囲気の裕太くんは
かなりモテるし、美容師としても人気。
そんな彼のサロンモデルをやらせてもらえてるのって
何だか特別な感じがして嬉しかったりする。
「で〜、今日はどうする？」
『前髪、作ろうかなって。』
「え、珍しいじゃん。中学生ぶりとかじゃない？
長いの飽きちゃった？？」
『ううん。なんか、最近変で...。
気分転換、的な...？』
「んん？変？
まあ、大事だよねえ。気分転換は」
『ついでに髪の毛染めたいかなって。
普段とちょっと違う感じの色で。』
「うんうん、いいんじゃない？
最近ずっと黒系だったもんね。」
裕太くんは全肯定してくれて
深く掘り下げずに話を聞いてくれるから
すっごく楽で、落ち着く存在。
「色はどうしたいとかある？」
『黒じゃなければなんでも...』
「んはは、ちょー適当じゃん！
最近はブルーブラックばっかりだったからね〜。
あんまり明るくない方がいい？？」
『うちの学校校則で髪色に関しては特に何もないからなー...
明るくてもいいっちゃいい』
...
..
.
『裕太くん、これ似合ってる？平気？』
「えっ、何言ってんの？
ちょー可愛い。前髪あるの久々に見たけど
ほんっとに似合うわ。ちょっと早くAちゃんのママに見せたいこれ。
ね、ちょっとだけ片付け手伝って。
俺のバイク乗せてくから一緒に帰るよ〜。」
結局そこそこ手伝わされて
「しゅっぱーつ」なんて可愛らしい言葉には似合わない
おっきいバイクに私を乗せて家まで送ってもらった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルナ(プロフ) - こんばんは。モリ。を見てからこちらの小説を初めて拝見させていただきました。昨年9月より更新があってないようですが、どんどん読み進めてしまい、楽しみになってます。お気に入りと更新通知ONにしたので気長に更新待ってますね。 (2023年1月12日 20時) (
レス) @page22 id: bf54e4697b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：R
| 作成日時：2022年9月22日 16時
