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先『テスト返すぞー！じゃ、有岡！』
有『ほーい！って…うわ！
やばい！また赤点取っちゃった！』
先『赤点は放課後、補習だからな！』
有『補習！？やだよーー！知念へるぷ！！』
私は、ガックリと肩を落として侑李に駆け寄る子犬くんを横目にまたスマホを手にすると
有『Aちゃん！また携帯バレるぞ〜！あ、俺にLINEしようとしてたのか！(笑)』
子犬くんが、バツ印でいっぱいのテスト用紙をヒラヒラさせて私に笑いかけた。
「…私はあんたみたいに ばかじゃないもん。赤点おつかれさまー」
わざと意地悪なことを言って鼻で笑った。
有『ばか！？ばかって言ったね！？』
子犬くんは ぷう…っと頬を膨らませて でも困ったように眉を下げて笑ってそう言った。
こうやってキツくあたって、
早く私にかまうのをやめてくれないかな
なんて心のどこかで思っちゃう自分がいる。
侑『こらこら2人とも…』
そんな私たちに隣の席の侑李は苦笑いして、
侑『とりあえず大ちゃん、席戻ろっか。僕が補習手伝ってあげるから！』
ナイスアシストをして、私の様子を伺うように見た。
侑『ね、そのさー…壁ドンされてから？
Aやたら大ちゃんに冷たいよね』
子犬くんが自分の席に戻ったのを確認すると、侑李はそう口を開いた。
はい、図星。
さすが幼馴染兼親友。
なんでもバレちゃいますか…
でも
「うぇ、そ、そんなことないしっ？」
私は あははっと笑って誤魔化す。
侑『そんなことあるって！そんなに壁ドンが嫌だったの__』
「違うよ？そんなことない！
…私は、私には…、慧くんだけだから、さ！」
侑『へ？いや、それは知ってるけど…』
「子犬くんは友達。友達でいたい。
だから 壁ドンとか好きだとか 困る」
侑『なんてわがままな…』
…わかってる、わがままだってことくらい。
子犬くんは わりと真剣に私を見てくれてるのかな？とも思う。
だけど
それは困るの___
子犬くんを見てると、自分に似てるなって感じる。
相手にされないのに、必死にまとわりつくところが。
そして
…どこかで、
そんな彼にドキドキしてしまう自分がいるから___
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塗音瑚 - 完結おめでとうございます！！子犬な大ちゃんが可愛すぎる……！！！！！読んでいてキュンキュンしまくりでした！！！次の小説も頑張ってください！！！ (2017年4月22日 18時) (
レス) id: 5e0eece957 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぽん - すっごい感動しました！これからも応援してます！ (2016年11月5日 23時) (レス) id: 8935956d8b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃてぃ(プロフ) - ちびーずさん» ありがとうございます！がんばります 。 (2015年10月12日 12時) (レス) id: 54df565ff9 (このIDを非表示/違反報告)
ちびーず - 頑張ってください。応援しています。 (2015年10月12日 11時) (レス) id: e0b09e23fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃてぃ | 作成日時：2015年10月12日 11時
