☆018 ページ18
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さっきの光景が頭から離れない。
慧くんが…
エミリさんと…
キスしてた。
付き合ってるんだから当然だよね。
何ショック受けてるの、私。
私は、叶わない片思いだって分かってるのに…
「ばかだ…私っ、」
苦しくて、1人になりたくて 無我夢中で走って
屋上まで来た。
ここで ゆっくり泣いて帰ろう…
そう思ったのに
'
有『Aちゃん！はぁ…はぁ…』
子犬くんが追いかけてきた。
…こんな時まで何。
1人にしてよ。むかつく…。
私は苛々してため息をつき、冷たく彼に言い放った。
「何？二人が昇降口にいたこと、知ってたんじゃないの？
だから教室に戻ってきて、一緒に帰ろうって言ってきたんでしょ？
二人を見せつけて、私を諦めさせようと思ったんだ？」
私は 泣き顔を見られたくなくて 腕で隠しながら冷たくそう言ったら
有『そんなの出来るほど器用じゃないよ…むしろ、逆』
子犬くんはそう言って、
「ちょ、」
後ろから ぎゅ…っと私に抱きついた。
有『ねぇ、Aちゃん…』
子犬くんは私を後ろから抱きしめたままそう言うから
息が耳にかかる。
なんなのよ、こいつ。
「…は、放してよ、ばか」
'
有『やだ。好きな子が泣いてるんだもん。放さない』
彼の一言に私は ムッとする。
デートしようとか好きとか…
毎回、軽々しくなんなの…？
「…しつこい！」
私はピシャリとそう言って彼の腕から抜けて
フェンスにもたれた。
有『…しつこいのは、どっち？』
子犬くんも私の隣で同じ様にフェンスにもたれたかと思えば
そんなことを言い出した。
「…は？」
有『しつこいの…Aちゃんもじゃん。
しつこく…伊野尾先輩に叶わない恋してるじゃん。』
「…何なの？子犬に言われたく__」
'
ガシャン___
ない…、はフェンスの音でかき消された。
「…へ、？」
子犬くんが急に私の前に来て、
私の頭の横に 彼の右手がフェンスについてて、
私よりほんの少し背が高い彼は
まっすぐとした目で私を見下した。
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塗音瑚 - 完結おめでとうございます！！子犬な大ちゃんが可愛すぎる……！！！！！読んでいてキュンキュンしまくりでした！！！次の小説も頑張ってください！！！ (2017年4月22日 18時) (
レス) id: 5e0eece957 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぽん - すっごい感動しました！これからも応援してます！ (2016年11月5日 23時) (レス) id: 8935956d8b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃてぃ(プロフ) - ちびーずさん» ありがとうございます！がんばります 。 (2015年10月12日 12時) (レス) id: 54df565ff9 (このIDを非表示/違反報告)
ちびーず - 頑張ってください。応援しています。 (2015年10月12日 11時) (レス) id: e0b09e23fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃてぃ | 作成日時：2015年10月12日 11時
