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昼休み__
マ『…購買やめて学食にする?』
「…そだね!あんなの入れない(笑)」
マメちゃんと購買で話してると
『あれぇ?Aじゃん!』
大好きな声がして、振り向いた。
うそ!なんて偶然!
「慧く____..」
慧くんの隣には
『どうも、Aちゃん』
「あ…え、エミリさん...」
昨日みたいに、慧くんのすぐ隣にエミリさんがいて、
二人のお似合いさに私は にやけた顔が一瞬で真顔になった。
慧『A、実は恥ずかしくて言えなかったんだけど…
改めて紹介するね?
俺の彼女になった、エミリ!』
えっ……?
彼女?
エミリさんは、慧くんの彼女になった?
「……は?…あ、いや、そ、そうなんだ!おめでとう慧くん!
お似合いだよー!!」
私は無理矢理 笑顔を取り付けてそう言った。
エ『へへ、ありがとう。
あ、もしかして購買?なかなか入りづらいよね..。
よかったらこれ、あげる』
エミリさんはニコっと微笑んで、私に焼きそばパンを手渡した。
'
…息が苦しい。
私はずっとずっと慧くんが好きで
慧くんしか考えらんないくらいで
なのに…なんで…。
「…いらない、っ」
私は なんだかイラっとして、そう断ると
エミリさんは すごく申し訳なさそうな顔で私を見て
エ『嫌いだった?ごめんね…』
悲しそうな声で謝った。
別にパンが嫌いなんかじゃないし!
ごめんね?って…そんな顔で謝んないでよ。
っていうか、ごめんねって?
慧くんを取っちゃって、ごめんね?
私が目指してた彼女ってポジション取っちゃって、ごめんね?
エミリさんが彼女だと慧くんに紹介されて私を虚しくさせて、ごめんね?
なんのごめんね!?
嫌い...
こうやってまた...慧くんのこと考えて落ち込んで
ジコチューになる自分が嫌いだよ...
慧『…A?どした?』
だめだ、こんなんじゃ慧くんまで困らせちゃう。
'
…泣いちゃだめ、イライラしちゃだめだ。
「ううん!学食何かなぁって!へへ」
私はそうおどけて見せた。
マ『じゃ、Aちゃん行こっか!』
そんな私に気付いて
マメちゃんも同じテンションでそう言ってくれて
私は 幸せそうな慧くん達にくるりと背を向けた。
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塗音瑚 - 完結おめでとうございます!!子犬な大ちゃんが可愛すぎる……!!!!!読んでいてキュンキュンしまくりでした!!!次の小説も頑張ってください!!! (2017年4月22日 18時) (レス) id: 5e0eece957 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぽん - すっごい感動しました!これからも応援してます! (2016年11月5日 23時) (レス) id: 8935956d8b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃてぃ(プロフ) - ちびーずさん» ありがとうございます!がんばります 。 (2015年10月12日 12時) (レス) id: 54df565ff9 (このIDを非表示/違反報告)
ちびーず - 頑張ってください。応援しています。 (2015年10月12日 11時) (レス) id: e0b09e23fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃてぃ | 作成日時:2015年10月12日 11時