9話 ページ9
gr「粛に」
そうバリトンボイスが響き渡る。
先程まで、騒がしくうごめいていた声たちが途端に止んで
突然静寂が空間一体を包んだ。
えぐいカリスマ力だな
少しの挙動さえ、響いてしまいそうな緊張感。
そうさせた本人はゆっくりと話し始めた。
gr「諸君、入学おめでとう。こーーーーーーーーかーーーーーーーに
静かさと、溜まった睡魔が私を襲う。どんどん遠のく生徒会長の言葉。
あぁ、やばい私が寝る。
トントンと誰かに肩を叩かれる。
パチリパチリと目を明けていけば、私はチーノの肩を枕にして眠っていた。
ci「A、入学式もう終わったで」
『うわ〜ごめん。起こしてくれてありがとう。』
眠くて、ぼやぼやとした視界で辺りを見渡せばクラス順にどんどん移動していた。
うちは5組だから、まだ余裕あるか。
ついにうちのクラスの番が来て、皆が椅子から立ち上がる。
おそらく担任であろう男性に皆がぞろぞろとついて行った。
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作者名:瓶詰め金平糖 | 作成日時:2023年11月19日 20時