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8話 ページ8

壁の向こうに想像を膨らませることにしか使っていない脳に直接ねじ込まれる程の爆音が私の耳を揺らす。




鼓膜が破れそうなその勢いに思わず耳を塞いだ。








隣では寝ていたらしいチーノくんが突然の爆音がアラーム代わりとなりめちゃめちゃ跳ね起きていた。









思わず席を立ちそうなその勢いに私は彼の肩をぐっと下に押す。









爆音の発生源を探そうと辺りを見渡せば、頬を赤く染め、恋する乙女の目で、壇上を見ている女子が多かった。








女子の悲鳴の集合体だな、爆音の正体。










男子も羨望の眼差しで壇上を見ている。










そんなに視線を向けられる相手なんて、一体どんなやつかと思い、前を向いたら



















イケメンがいた



















うん、イケメンだな。








『ちょっとチーノくん、あの人誰?))ボソッ』




ci「あぁ、あの人この高校の生徒会長やねん))ボソッ」




え、生徒会長なの。











うわ、まじか。











あれね、生徒会長がアイドル並みに人気があって、〇〇君は皆のものなんだよって厄介生徒が牽制する感じね。で、ヒロインがいじめられて、そこをヒーローが助ける感じ。









『なんか、アイドルみたいだね))ボソッ』


ci「生徒会長だけじゃなくて、生徒会全員こんな感じよ))ボソッ」







1人じゃなくて、複数人?しかも全員?






どんだけ、イケメンが集合したんだろう。



















もはや、アイドルグループか....

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作者名:瓶詰め金平糖 | 作成日時:2023年11月19日 20時

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