【d！】ヒロイン属性、返品希望 (ページ7)

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７話ページ7

チーノくんの寝癖が落ち着いて来たとこで、そろそろ入学式が始まりそうな空気になった。

コソコソと小さい声で彼が話しかけてくる。

ci「俺、ワンチャン寝る可能性あるから、そしたら起こしてな。」

『OK！』

ｰｰｰｰｰｰこれから、入学式を始めます。

校長、教頭、来賓の人からの話を聞き終え、次はプログラム通りだと新入生代表の挨拶。

ｰｰｰｰｰｰ新入生代表紫乃(しの) 翔斗(しょうと)

はい、と立ち上がったのは右端のイケメン。

名前に聞き覚えがあるが、ここは無視で。

相手に聞かれたら、

『あ～！ショッピじゃん！』

よし、これでいこう。

てか、同じクラスか〜

来ました、最早お馴染みのこのパターン。

昔知り合いだった子が、イケメンに育って再会するっていう．．．

向こうはこっちの名前分かっているけど、こっちは誰？状態の時も多いからやめて欲しくはある。

今目の前で何かを話している紫乃翔斗、改めショッピは私と彼が小学校に入るときに引っ越したイケメンだ。

顔は、大人っぽくなっているけど雰囲気は変わっていないよう。

さっきから、やけに目が合う気もするが、無視無視。

ショッピの後ろにある、壁の向こうに空を見ながら、私はぼぉーっと時間を過ごしていた。