4話 ページ4
校門をくぐれば、間近で見えるきれいな校舎。
案内にしたがって、クラス表の看板まで向かう。
着いた、と同時に目に入った光景に私はげんなりした。
人、人、人、人、人
看板の前にすごい人集りが出来ていて、基本皆私よりも背が高い。
あぁ、これ行ったら潰される。
そう悟った私は、人が過ぎ去るまでベンチに座って待つことにした。
人が去っては現れ、去っては現れ、一向に減る気がしない。
どうしたもんか、と思っているところに突然影がさした。
ぼぉーっと下を見ていたもんだから、視界に映るズボンに気づくまで時間がかかった。
はっと顔を上げて見上げれば、巨人。
そう、巨人がいた。
ただでさえ座っているもんだから、威圧感がすごくて、しかもぐるぐる眼鏡をかけている。
私に、何のようだろうか。
?「俺がクラス表見てこようか?」
『えっ、』
?「さっきからずっとクラス表の方を見つめてたから、まだ見れてないんかなって」
うわ〜まってありがたすぎる。
『そうなんです、まだ見れて無くて、お願いしても良いですか?』
?「はい、全然ええですよ。お名前は?」
『如月Aです。』
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作者名:瓶詰め金平糖 | 作成日時:2023年11月19日 20時