弱くなった ページ5
まだ少し痛む肩に気をつけながら、私は医務室を出た。
鬱さんが付き添ってくれようとしたけど、私は断った。
これは私とゾムの問題だから
彼がどこにいるかなんて、分からないまま。ただ船内を歩き続ける。
まずは、部屋に行ってみようかな。
一歩一歩歩みを進めるたびに、肩がじわりと熱を持つ。
さっきよりも、鼓動も呼吸も落ち着いているけど、恐怖の破片が私の胸を苦しめる。
彼と過ごした日々も、彼に感じた感情も、地球にいた頃よりもずっといいものだ。
なのに、近くに爆弾が落ちた時よりも、死ぬかもしれないと感じた恐怖よりも、彼への恐怖の方が大きかった、なんて感じてしまう。
それはきっと、ずっと自分を守っていた殻が破れていたからだと思う。
それだけ、彼等に心を許していたということだ。
1枚、自分を守っていたものが無くなるだけで、こんなに弱くなるのか。
あの頃の私からしたら、信じられないだろうな。
こんなことで恐怖を感じて、こんなことで酷く不安になって。
あぁ、弱くなったなぁ
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瓶詰め金平糖(プロフ) - 絵猫蒼さん» ご指摘ありがとうございます。直しました。 (11月4日 12時) (
レス) id: d4d6a8cdf5 (このIDを非表示/違反報告)
絵猫蒼(プロフ) - 失礼します、オ.リジナルフラグ立ってしまってますよ〜っ💦 (11月4日 1時) (レス) id: 546b1f5c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瓶詰め金平糖 | 作成日時：2023年11月3日 20時
