【d！】宇宙人にさらわれた。２ (ページ18)

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不運なのか幸運なのかページ18

浮上する意識

見覚えのあるその景色に、嘲笑した。

私は一体何度死にかけているのだろう。

地球でも幾度となく死線を越え、ここでも２回死にかけている。

何度も死にかけていることに不運だと嘆くべきなのか、毎度助かっていることに幸運だと喜ぶべきなのか果たしてどっちなのだろうか。

まぁ、どっちにしろ受け入れなければならなかった運命なのだ。きっと。

　

そう考えないと、思考に区切りがつかない。

どうしたらこうならなかったのか、どうしてこうなったのか

永遠に出ない答えに関して考え続けるのは無駄な時間だろう。

タラレバをずっと考える余裕なんて、今の私にはない。

それでも思考の片隅に入ってくるifの妄想は、私の頭の容量をいっぱいにする。

彼らとの今までの日々の中に混ざった異質な記憶。

痛みと紅いっぱいのその記憶を私は消してしまいたいのだろうな。

だから、妄想で埋め尽くしてしまいたいんだ。

もう動かす気にもならない右腕を見てみると、以前よりも広くて頑丈に包帯が巻かれていた。

あぁ、現実だ。

と今更分かっていたことを改めて再確認してしまった。

それ以上は見たくなくて、私の心とは裏腹に真っ白な天井を見つめてただ、時を過ごしていた。

　

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作者より皆様にお知らせがあります。

以前にも言っていたのですが、受験が近づいてまいりましたので、今後、以前よりも不定期更新、低浮上となります。

一週間、一ヶ月更新がない可能性もございますが、書くのをやめるつもりはございません。

気長に待って頂けると幸いです。

把握よろしくお願いします。