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相手の女の子はそれはもう嬉しそうに、
キラキラした顔で話していて、
西村のこと好き！！ってオーラがだだ漏れている。
私も先生と話してる時、あんな感じなのかな…
なんて自分と少し重ね合わせていると、
「嫉妬？」と目の前から突然投げ掛けられる。
『…はい？』
風「拓哉のことむっちゃ見るやん。あの女子に嫉妬しとるんちゃう？」
全くもって的外れなその言葉に
思わずぽかーんとしてしまう。
私が西村を思ってあの女の子に嫉妬？
いやいやいや、絶対ない。100ない。ありえない。
しかし大西くんはイラついたようにため息を吐く。
風「はぁ…正門だけならまだしも、」
『え、正門？』
風「ほんま気が多い女やな」
『はぁぁ？？』
さすがに意味がわからなすぎて
怖いとか気まずいとか忘れて普通にキレる。
正門先生と西村、どっちも好きって思われてて、
それで気が多い女だって言われてる？
いや、全然意味がわからん。
ていうかもしそうだったとして、
大西くんに嫌味言われる筋合いないし。
いつの間にか戻ってきた西村が
え、なにこの空気。と驚いている。
『や、意味わかんないこと言ってくるから…』
風「…ちっ。」
『(うわ、また舌打ち！なんなの！？)』
拓「あーーーはいはい2人とも落ち着いて。」
風「帰る。」
拓「あ、ふうちょっと待って！」
イライラした様子で席に戻る大西くんを
西村が追っていく。
いや、私だってイライラしてるし。
なんなのほんとに。
ああ、こんな時こそ先生の笑顔に癒されたい…。
そんなこんなで迎えた放課後。
西村に連れてこられたスイーツビュッフェで、
なぜかまた不機嫌そうな大西くんと対峙する。
『何このメンツ！？』
拓「何って、あかんかった？」
『あかんわ！！なんでこうなった！？』
拓「やって、このチケット3人までやからもう1人誘わなもったいないやん〜。それにふうさん甘いもの好きやし、なぁ？」
風「まあな。」
『(ほんとか！？興味ないって言ってたくせに…)』
拓「仲直りも込みでな？あ、時間スタートしてるわ！早よ取りに行こ！」
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作者名：ふぉんと
| 作成日時：2022年12月27日 22時
