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撮影日程も終盤にさしかかったある日、
事は起きた。
通りがかりをスタッフさんに引き留められる。
「蒼山さん、すみません…転換待ちで末澤さんの入り15分遅くしてもらえますかね？」
『はい、わかりました。』
「あと、本当に申し訳ないんですけど…これを桃香ちゃんにも伝えてもらってもいいですかね…自分1人じゃ全然回らなくて…」
『全然良いですよ、お伝えしておきます。』
「ありがとうございますっ！助かります！！」
じゃあお願いします！と
慌しく立ち去っていくスタッフさんを見送る。
確かに、撮影自体が少し押し気味で
一分一秒が惜しいところなのだろう。
桃さんの楽屋に向かう道中で
桃さんのマネージャー、田宮さんに会った。
『田宮さん、お疲れ様です、』
田「蒼山さん。どうかされました？」
『転換待ちで、次のシーンの入りが予定より15分遅くなるみたいです。』
田「わかりました、ご連絡ありがとうございます！」
軽く会釈をして別れる。
こちらも末澤さんに伝えて、
事務仕事をしながら時間が過ぎるのを待つ。
そして迎えた入りの時間、
桃さんはスタジオに姿を現さなかった。
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鈍感な人、
優しさを当たり前だと思ってる人。
桃が嫌いな人の特徴。
そのどちらにも当てはまる人が現れた。
佐「Aさーん！！お昼買いにいきましょー！」
A「仕事が残ってるので無理です」
佐「えー、15分くらいいけるでしょ？ほらほら、これ運ぶなら俺がやるから！」
A「あ、ちょっと、勝手に行かないでください！」
『…うっざ。』
口からこぼれた言葉を、
隣にいた田宮さんがしっ、と口に手を当てて焦ってる。
大丈夫だよ、誰にも聞こえないくらいの
ボリュームにしてるから。
確かに蒼山さんは美人だし、
仕事も見る限りしっかりしてそう。
けどそれだけでなんでまーくんは
あんなに骨抜きになっちゃってるわけ？
まーくんは桃の初恋。
みんな子供の頃の気持ちを
いつまでも引きずるな、って言うけど、
至って真剣な気持ちだ。
優しくて、面倒見が良くて、
この仕事にあった才能を持ってて、
私はこれ以上の人を他に知らない。
そんなまーくんの片想いは、
見てるだけですぐにわかった。
もちろん面白くない。
何より気に食わないのは、
あれだけすぐそばで尽くされてるのに
相手の女がそれに1ミリも気づいていないところ。
見ててイライラする。
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はっすんLOVE(プロフ) - 大橋和也推しですがAぇ! groupの中ではさのちぇ推しです！キュンキュンがとまらなくて、あっという間に読んでしまいました！こんないい作品と出会わせていただき本当にありがとうございました！！ (11月22日 23時) (
レス) @page50 id: fba4ba4a41 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - まさやちゃんさん» ありがとうございます！ベタ惚れ年下わんこまさやを楽しんでいただけて嬉しいです！！ (2022年11月23日 11時) (レス) id: 448ad39150 (このIDを非表示/違反報告)
まさやちゃん - よすぎました。実際に私はまさや担でありまさやより7歳上です。設定は5歳差だけどまさやちゃんと年の差の女性のはなしですごく入り込んで読めました。 (2022年11月18日 15時) (レス) @page50 id: ae4eb103cc (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - ちいさん» 素敵なコメントありがとうございます！自分の中の佐野くんイメージを詰め込んでいたので、そのようなお言葉をいただけて今とても安心しているのと、とっても嬉しいです( ; ; ) 今後また別のお話で出会えますように…！ (2022年3月13日 21時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 完結おめでとうございます！可愛らしさや真っ直ぐな純粋さが詰まった佐野くんに魅了されて、キュンキュンしながら読んでいました！また、他にも素敵な作品が読めること期待しております！ (2022年3月13日 21時) (レス) @page50 id: 40fb126c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉんと
| 作成日時：2022年3月7日 14時
