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『確かに…子役からやられてるみたいだし、流石ですね』
阪「今後当たり役きたら大化けしそうだなー」
演技以外の評価だってもちろん高い。
愛嬌があって常に笑顔を絶やさない桃さんは、
監督をはじめとするスタッフからも
可愛がられているようだ。
そして単にニコニコしているだけではなく、
芯の強さみたいなものも垣間見える。
だけど、そんな桃さんに違和感を感じたのは、
ある日のお昼休憩の時だった。
『あれ、ない…』
遅めの昼休憩後、
御手洗いに向かいポーチを開けたら
リップがなくなっていた。
家に置いてきた…？
いや、このポーチは家じゃ使わないから
多分それはない。
どこか他の場所に置いた記憶もなく、
とりあえずもう一度ポーチの中を探していると
そこに桃さんがやってきた。
桃「お疲れ様でーす。あれ、どうかしたんですか？」
『あ、いえ…なんでもないです』
桃さんに言うことでもないからと
ひとまず返答を濁すと、
そうですか、と桃さんは鏡に向き直る。
そしておもむろにポーチを取り出し、
化粧を直し始めたところで、
あるものが見えた。
『…そのリップ、』
桃「ああ、これですか？桃も持ってるんですー」
『…そうなんですね。』
まさに今無くしたリップと同じものがそこにあった。
疑いたくはないが、違和感を感じてしまう。
『この前のお話の感じだとお持ちじゃないのかと…』
桃「……あの色を持ってないだけで、別の色は持ってるんです」
『へぇ…』
桃「何ですか？桃が盗んだとでも言いたいんですか？偶然同じリップ持ってただけなのに、ひどいなー」
『…何で私が失くしたこと知ってるんですか？』
そういうと桃さんは黙り込んだ。
少しの沈黙の後、桃さんはにっこり笑って
お先に失礼します。とその場から立ち去ってしまった。
1人取り残されて考える。
私の勘違いだろうか…
もしかしたら本当に色違いを持っていたのかも、
けど反応が不自然だった気がする。
とはいえ桃さんが取ったという根拠もなく、
それ以上何も言えなかった。
そしてそれからも身近なものを
いつの間にか失くすことが増えていった。
R「あら、どーしたのそんなとこで」
『すみません、ちょっとペンを探してて…』
R「ペン探すならそんな差し入れのお菓子の山じゃなくて、事務用品置いてあるところとかじゃないの？」
『そうなんですけど、一応念のため…』
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はっすんLOVE(プロフ) - 大橋和也推しですがAぇ! groupの中ではさのちぇ推しです！キュンキュンがとまらなくて、あっという間に読んでしまいました！こんないい作品と出会わせていただき本当にありがとうございました！！ (11月22日 23時) (
レス) @page50 id: fba4ba4a41 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - まさやちゃんさん» ありがとうございます！ベタ惚れ年下わんこまさやを楽しんでいただけて嬉しいです！！ (2022年11月23日 11時) (レス) id: 448ad39150 (このIDを非表示/違反報告)
まさやちゃん - よすぎました。実際に私はまさや担でありまさやより7歳上です。設定は5歳差だけどまさやちゃんと年の差の女性のはなしですごく入り込んで読めました。 (2022年11月18日 15時) (レス) @page50 id: ae4eb103cc (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - ちいさん» 素敵なコメントありがとうございます！自分の中の佐野くんイメージを詰め込んでいたので、そのようなお言葉をいただけて今とても安心しているのと、とっても嬉しいです( ; ; ) 今後また別のお話で出会えますように…！ (2022年3月13日 21時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 完結おめでとうございます！可愛らしさや真っ直ぐな純粋さが詰まった佐野くんに魅了されて、キュンキュンしながら読んでいました！また、他にも素敵な作品が読めること期待しております！ (2022年3月13日 21時) (レス) @page50 id: 40fb126c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉんと
| 作成日時：2022年3月7日 14時
