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しばらくの沈黙のあと、
たしかに、と佐野くんは切り出した。
佐「あの日、朝起きたら隣にAさんがおらんくて、仕事行ったのかと思ってスタジオに行ったら、阪本さんからもう来ないって聞いて…めっちゃ凹みましたし、正直ムカつきました。」
『っ、……』
佐「どんだけ勝手なん？て思いました。俺のこと受け入れたような素振りで、夢中にさせるだけさせて…やっぱり弄ばれてたんかな？って最初は思ってた。」
佐野くんの怒りはごもっともで、
なにも言うことができなかった。
そんな私に佐野くんはでも、と続けた。
佐「…少し時間が経つと、やっぱりどうしてもそんなふうには思えなくて… 俺が知ってるAさんは、理由もなくそんな無責任なことする人じゃないから。
ある時ふと気付いたんです。あれはめちゃくちゃ不器用なAさんなりの、精一杯の甘えなんじゃないかって。
そんでAさんの甘える相手が俺なんや、って思ったら、なんかもうムカついてたのとかどうでもよくなって、とにかく早く会いたくなって…
だから、会いに来ました。」
『っ、…そんな可愛いものじゃ、』
佐「可愛いよ。だって俺のこと好きすぎて我慢できなかった、ってことでしょ？
…そんなこと言われたら、許すしかないやん」
どこか諦めたとでも言うような感じで
呆れたように笑われて、涙が込み上げる。
この人は、こんなにも勝手な私を
受け入れようとしている。
でも、どうして…
『…どうしてそんなに優しいんですか？』
単純にわからなかった。
どうしてこんな私を想ってくれるのか。
『私はそこまでして想ってもらえるような人間では、』
佐「あーもう面倒くさいな！」
『っ！』
佐「しゃーないやん、理屈じゃないんですよこういうのは！俺やって今めっちゃ複雑な気持ちですよ！
…けど、一個わかってることがあるとしたら、Aさんみたいなどうしようもなく不器用な人、多分俺くらいしか面倒見れへんやろ、ってこと。」
浮かんだ涙を拭いながら、
ひどく大事なものを扱うように触れてきた。
佐「初めて会った時から、本能レベルで貴方のこと好きみたいなんです。…せやから、もう諦めて大人しく俺のものになってください」
『……いいんですか？後からやっぱ無理、とかなしですよ？』
佐「言わへんよそんなん。俺の心の広さ舐めんでもらえます？
…ほら、おいで。」
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はっすんLOVE(プロフ) - 大橋和也推しですがAぇ! groupの中ではさのちぇ推しです！キュンキュンがとまらなくて、あっという間に読んでしまいました！こんないい作品と出会わせていただき本当にありがとうございました！！ (11月22日 23時) (
レス) @page50 id: fba4ba4a41 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - まさやちゃんさん» ありがとうございます！ベタ惚れ年下わんこまさやを楽しんでいただけて嬉しいです！！ (2022年11月23日 11時) (レス) id: 448ad39150 (このIDを非表示/違反報告)
まさやちゃん - よすぎました。実際に私はまさや担でありまさやより7歳上です。設定は5歳差だけどまさやちゃんと年の差の女性のはなしですごく入り込んで読めました。 (2022年11月18日 15時) (レス) @page50 id: ae4eb103cc (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - ちいさん» 素敵なコメントありがとうございます！自分の中の佐野くんイメージを詰め込んでいたので、そのようなお言葉をいただけて今とても安心しているのと、とっても嬉しいです( ; ; ) 今後また別のお話で出会えますように…！ (2022年3月13日 21時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 完結おめでとうございます！可愛らしさや真っ直ぐな純粋さが詰まった佐野くんに魅了されて、キュンキュンしながら読んでいました！また、他にも素敵な作品が読めること期待しております！ (2022年3月13日 21時) (レス) @page50 id: 40fb126c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉんと
| 作成日時：2022年3月7日 14時
