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『…何がしたいんですか』
桃「別になにもないですよー笑」
挑発されてるのはわかる。
けどどうしても頭に血が昇ってしまう。
だめ、相手は俳優さんで私はただのスタッフ。
ここで歯向かったってどうせ勝ち目は…
堪えようと必死で握っていた拳を
誰かの手が掴んだ。
驚いてその手の主を見ると、
末「俺からも聞きたいことがあんねんけど、」
それは末澤さんだった。
桃「…なんですか？」
末「いやおかしいなぁと思って。」
桃「なにが？」
末「俺はちゃんと15分遅れって聞いてたのに、なんで君にだけ時間を間違えたのかなって」
桃「知らないですよそんなの」
末「本当は正しい時間聞いてたんじゃないの？」
睨み合うような2人に、
空気がどんどん悪くなっていく。
その様子に周りのスタッフさんたちも
何人か気づきはじめているようで。
まずい、ここで大事にするのは得策じゃない。
『末澤さん、もう大丈夫ですから、』
末「なにが大丈夫なん？真面目に仕事してる人がなんで損せなあかんの？」
『っ、』
末「俺は絶対Aちゃんは間違えてないと思う。それはずっと一緒に仕事してきて、そばで見てる俺が保証する。」
末澤さんの言葉に涙が出そうになった。
けどここで泣くのは本意ではないから堪える。
そんな私たちを見た桃さんは、
気持ち悪いものでも見ているかのようで。
桃「…どいつもこいつも、馬っ鹿じゃないの？」
田「桃さんっ！」
桃「なんでこの人ばっかり、」
田宮さんが慌てて桃さんを止めようとしたその時、
午後から撮影の佐野くんがその場に現れた。
佐「あれ、なんかありました？」
桃「っ！まーくん！」
すぐさま佐野くんに飛びつく桃さん。
それを驚きつつも受け止める彼は、
状況を掴みきれていないようだ。
佐「どーしたん？…何があったん？」
桃「全部、全部桃が悪いの。ちゃんと確認しなかったから、遅れて迷惑かけちゃって…」
涙交じりで話す桃さん呆れて言葉も出ない。
さすが女優、というべきなのか。
桃「…それで、今みんなから攻められてたの」
佐「……」
桃さんの話を聞いた佐野くんは
やっとこちらを向いた。
これで私の言い分を聞いてもらえる、
とそう思った時だった。
佐「Aさん、桃に謝ってください」
『……え、』
佐野くんは真っ直ぐに私を見ていた。
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はっすんLOVE(プロフ) - 大橋和也推しですがAぇ! groupの中ではさのちぇ推しです！キュンキュンがとまらなくて、あっという間に読んでしまいました！こんないい作品と出会わせていただき本当にありがとうございました！！ (11月22日 23時) (
レス) @page50 id: fba4ba4a41 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - まさやちゃんさん» ありがとうございます！ベタ惚れ年下わんこまさやを楽しんでいただけて嬉しいです！！ (2022年11月23日 11時) (レス) id: 448ad39150 (このIDを非表示/違反報告)
まさやちゃん - よすぎました。実際に私はまさや担でありまさやより7歳上です。設定は5歳差だけどまさやちゃんと年の差の女性のはなしですごく入り込んで読めました。 (2022年11月18日 15時) (レス) @page50 id: ae4eb103cc (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - ちいさん» 素敵なコメントありがとうございます！自分の中の佐野くんイメージを詰め込んでいたので、そのようなお言葉をいただけて今とても安心しているのと、とっても嬉しいです( ; ; ) 今後また別のお話で出会えますように…！ (2022年3月13日 21時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 完結おめでとうございます！可愛らしさや真っ直ぐな純粋さが詰まった佐野くんに魅了されて、キュンキュンしながら読んでいました！また、他にも素敵な作品が読めること期待しております！ (2022年3月13日 21時) (レス) @page50 id: 40fb126c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉんと
| 作成日時：2022年3月7日 14時
