Aぇちゅーぶの敏腕編集は今日も忙しい［2］ (ページ6)

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# 新人さんページ6

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とある日のこと、Aぇちゅーぶのスタッフが
1人増員されることになった。

撮影前に荒川さんが全員に向けて紹介する。

荒「えーこちらが今日から仲間入りする新藤くんです。じゃあ一言挨拶を！」

新「新藤まひろです。早くチームの戦力となれるよう頑張りますので、よろしくお願いします！」

パチパチと拍手に包まれる新藤さんは、
まるで芸能人のようなシュッとした人だった。

ただしAぇのメンバーにいるというよりは、
どちらかというと韓国系の、
高身長！小顔！美白！みたいな。

メンバーも同じような感想を抱いているようで、
新藤さんを見てざわざわとしている。

正「初めまして、正門です。いやぁまた随分とイケメンな…」

誠「ほんま、肌めっちゃ綺麗やしスタイルもいいし」

新「え！？そんな僕なんて全然…！」

晶「身長も俺より高いんちゃいます？」

小「モデルとかやってたり？」

新「いえ！モデルはやってないです！」

リ「モデル"は"？」

含みのある言い方にすかさずリチャさんが反応すると、
苦笑いしながら、「昔少しだけ養成所に…」と語った。

なるほど、どうりで素人離れした雰囲気だと納得する。

そんなことを思っていると荒川さんが隣にきて
「彼、Aちゃんの一つ上なの」と話しかけてくる。

『そうなんですか』

荒「うん。だから年齢も近いし色々面倒みてあげてね」

『え、』

荒「新藤くんにはAちゃんが教育係だって伝えてあるから！じゃ、あとはよろしく〜」

『はい！？あ、ちょっと！！』

引き止めるも虚しく次の打ち合わせへ向かう荒川さん。

待ってくれ…教育係とかそういうの一番苦手なのに…。

頭を抱えるそばから新藤さんが私の元へ来て、
気づいたらガッと力強く握手される。

『っ！？(ひぃぃぃ！怖い！！)』

新「白テロップの生みの親の神崎さんですよね？俺、あれ本当に好きなんですよね〜！！」

『どうも…』

新「神崎さんと一緒に仕事できるなんて、感激だな〜！」

『あ、ははは…』

「俺、頑張りますから！」と
キラキラわくわくしたオーラに圧倒されて、
こちらの顔が引き攣ってしまう。

こんなに期待を込められると、
実態(ただのコミュ障陰キャ)を知られたら幻滅されそうで、
早くも気が重くなる。

それと妙に力強い握手もそろそろ離してほしいが…

とその時、急に後ろからフードを引っ張られた。

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