Aぇちゅーぶの敏腕編集は今日も忙しい［2］ (ページ2)

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# 新たな門出ページ2

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"関西Jr.への初企画が僕へのドッキリですからね。ふん。"

"文句言ってへんやんけ！まだ目ぇで訴えてるだけやんけ！！"

"うぇぇぇん……誰か取ってぇぇ〜"

"努力は絶対誰かが見てくれている。そしてもう一つ…大人に甘えられること。存分に甘えていいと思います。"

荒「どう？無事に間に合いそう？？」

『……無理かもです』

荒「ちょっと、そこは意地でも間に合うって言ってよ〜Aちゃんが1人でいけますって言ったんだから！」

『あの時の自分を切実に殴りたい…』

きっかけは先日のこと。

年内最後の収録日だったその日、
雑談の中でメンバー達から
「お年玉がほしい！！！」と言われたこと。

その場はなあなあで誤魔化したけれど、
なにせドッキリの類が大好物なチーム。

結局サプライズでそれぞれに宛てた
Aぇちゅーぶ切り抜き動画を作ることになったのだが…

荒「でも何で1人でやるなんて言ったの？そりゃみんな立て込んでたけど、Aちゃんも余裕なかったでしょ？」

『……なんでですかね。』

大した理由じゃない。

けど、狭く閉じていた私の日常を
賑やかにこじ開けてきたあの6人へ
ささやかながらお返しをしたくなったから。

なんて、絶対誰にも言わないけど。

荒「あ、でも5人分は出来てるじゃん」

『……。(勝手に見てるし…)』

荒「残るは大晴ね…こうして見ると、本当にみんなに愛されてるねぇ」

『…本当に天性のアイドルだと思います。』

ステージ上の眩いくらいのキラキラした姿も、

どんな場面でも前に飛び出る怖いもの知らずな所も、

実は繊細で気にしいな所も、イキリな所も、

どこか危なっかしくてたまにヒヤヒヤさせられる所も、

自分の立ち位置を模索しながら沢山の武器を身につけた所も、

何よりも素直でたくさんの人に愛され甘やかされる所も。

『…魅力がありすぎて、まとまらないんです。』

荒「…それ本人に伝えたらめっちゃ喜ぶよ。」

私のぼやきを聞いた荒川さんはそう言って笑った。

こちとら笑い事じゃないんだけど…と思いつつ、
また画面と睨めっこを始める。

これを見たらどんな反応をするだろう。

私に出来ることは限られているけど、
少しでもあの賑やかな、

"Aぇ! group"の背中を押せたらいいなと思うから。

『……喜んでくれるといいな。』

荒「ん？なんか言った？」

これまでもこれからも、彼らの歩む道をどこまでも。

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