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『……じゃあ俺が市民やったら?』

誠「は?」

『さっきは鬼っぽく振る舞ったけど、俺が市民やとしたらお前は今大チャンスなわけやん。それをみすみす逃してええの?』

誠「いやお前絶対鬼やん。」

『え。』

誠「自分から捕まえてくれとかいうやつ、いるわけないやん!ミスってんで?」







うん、打つ手を間違えたっぽい。

何言い出すんかと思ったわ〜、と
半笑いでバカにしてくる姿にイラッとしてきた。

もう全部面倒くさい。開き直ろう。







『そうやで、俺は鬼や。誰かさんと違ってほんまの鬼。てことで今から目の前の人を捕まえまーす』

誠「いやだから俺も鬼やって!潰しあうことなるで!?」

『それも思ったけど、さっきの言い草が腹立ったんでとりあえず捕まえときまーす』

誠「はぁぁ!?ちょお待って、リチャ!」

『問答無用でーす』


ス「はい、末澤さんアウトです。」







万が一鬼同士という不安が0ではなかったから、
内心でホッとしたのはここだけの話。






誠「……くっそぉ。意味わからんこと言い出した時はいけると思ったのに…」

リ「あーうるさいうるさい」







残り時間 : 12分 末澤誠也 確保



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side you





時は戻って正門 vs 小島ターン。

のはずが、なぜか小島さんではなく
私に真っ直ぐ体を向けるまっさん。






正「俺こじけんのこと信用してもいいかな?」






そう首をコテンと傾げながら尋ねられて、
どう答えるべきか判断がつかない。

隣の小島さんをチラ見したら
まっさんをドン引きした顔で見ながら
私には「わかってるよな!?」という視線。



さっきの協力話が本気なら、
ここは鬼ではないと言うべきなんだろうけど…

と思ってたら、痺れを切らした小島さんが
まっさん!と怒って声を上げた。






小「さっきから何してんねん!」

正「えー?」

小「俺とのやりとりやろ!何でこいつ越しやねん!?」

正「やってこじけん嘘つくから〜」

小「そういうやつやんこれ!?」






ぎゃあぎゃあ噛みつく小島さんを
のらりくらりかわすまっさん。

ニコニコこっちをみる目は変わらず、
これは私が答えるまで終わらないやつだと悟る。






正「Aちゃん?」

小「おい神崎!?」

『ひっ…』






優しいけど圧があるまっさんと、
鬼の形相の小島さんから両サイドを詰め寄られる。


しかしそこで脳裏によぎる、
「企画倒れになっても知らんぞ!」という言葉。

小さく深呼吸をしてから口を開く。




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はっすんLOVE(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (11月22日 21時) (レス) @page50 id: fba4ba4a41 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉんと(プロフ) - もんびちぇさん» いつもありがとうございます☺️楽しんでいただけているようで何よりです!!今回は多分もんびちぇさんの推しが沢山登場すると思うので、引き続きお楽しみにしていただけたら嬉しいです!更新頑張ります! (8月14日 0時) (レス) id: 765da10685 (このIDを非表示/違反報告)
もんびちぇ - 新作おめでとうございます!読ませていただいたんですがもう面白いです!笑更新楽しみにしています!更新頑張ってください~! (8月13日 19時) (レス) @page7 id: 33203d08f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぉんと | 作成日時:2023年8月13日 17時

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