Aぇちゅーぶの敏腕編集は今日も忙しい

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晶「え、大晴くん！？」

『信じるわけないやん！！俺は逃げる！！』






捨て台詞と共にその場から一気に爆走。

結構近い距離だったけど、
スタートの加速を意識してとにかく走る。

チラッと振り向くとこちらを追ってくる晶哉。




ほらやっぱり！！こいつ人狼やん！！


捕まらないようにとにかく
走って、走って、走りまくる。

そうして俺を追ってくる気配が0になった。







『よっしゃっ…なんとか騙されずにっ、逃げ切りましたっ！晶哉は確実にクロですねっ、注意したいと……あれ？』






追手を振り切ることに夢中になりすぎた俺は、
Aちゃんのことを完全に置き去りにしていた。


そんなっ、せっかくの擬似デート体験が…

いや確かに途中から人の気配0やったけど！！






『嘘やぁん！！！』








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side Richard






大「嘘やぁん！！！」

『(嘘やん…)』






すぐ目の前でがっくり膝をつく大晴。

思わずカメラマンさんと顔を見合わせる。




鬼役を引いたもののまずは様子見、と思って
少し目立たない通路の影に隠れていた。

するとすごい勢いでやってきた大晴が、
突然目の前で座り込んだ。



その距離、わずか5m。





とは言え瞬足の大晴。

下手に近づいてバレれば逃げられるので、
もう少しだけ様子を見とく。






大「せっかくかっこいいとこ見せられるって…あぁまじで晶哉のやつっ！！俺のデートプランがっ…」






なんかずっとブツブツ言ってる。

けどこの感じ、多分一般市民だ。



そろりそろりと、
息を殺してその背後に近づく。

未だになにかを悔しがってる大晴は、
俺の気配になんてまるで気づかなくて…






ポンっ

大「え？」

『タッチ。大晴捕まえた』






急な俺の登場に大晴が目を見開く。

そして徐々に状況を理解したのか…






大「嘘やぁぁぁぁんっ！！！！」

『わ、声でかっ』







クソでかボイスに思わず顔を顰める。

そしてこの状況を誰かに見られたらまずいので、
尚も座り込んでる大晴は放置して、
俺はその場を後にした。




にしても、一番捕まえるのに苦労しそうな
大晴を確保できたのはラッキー。

晶哉がどうのこうの言ってたけど、
もしかしてもう1人の鬼は晶哉なのか？


いや、それとも……。







残り時間 : 23分 福本大晴 確保
市民チーム残り : 末澤、正門、(佐野)

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