※ 溺 愛 注 意 報 [完結]

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昼





私たちはお弁当をもって、
校庭のはしにあるベンチに腰かけた








お弁当をひらくと、私のおかずをみて物欲しそうに卵焼きをみつめる岩橋くん







玄「それ、自分で作ってるの？」








「たまにね。今日は自分でつくったよ」







玄「すごいね！


ねぇ、卵焼きちょーだい？」









目をキラキラさせながらお願いしてくる









「え、いいけど まずいかも…」









玄「ううん


僕はただ相沢さんの手料理食べたいだけだから」








“はい、たべさせて！”
って、口をあけてまってる岩橋くん









卵焼きをもって口のなかにほうりこむと

モグモグ食べる









「まずい？」

おそるおそる聞くと









玄「ううん、おいしい」


ニコッと笑えば、自分のお弁当をみて







玄「じゃ、僕の卵焼き あげるね


はい あーん」









「え!?」








玄「ほらはやくー！

落ちちゃう〜」








口を開くと卵焼きが近づいてくる








そのとき、目の前の卵焼きがなくなって







神「ん。やっぱ岩橋の母ちゃんの卵焼きうめぇな！」









ベンチの後ろに爽やかにたっている神宮寺








「あー！卵焼きが

卵焼きドロボー！」








神「うるせー


お前がちんたらしてっからだろ」






私のとなりに腰かけて、焼きそばパンをかじる








「もー。神宮寺のくせに！」








神「なんだよ！相沢のくせに！」








玄「もー、神宮寺！

Aをいじめないで！」









え、今なんて…








「いま、名前でよんでくれた！」


岩橋くんをみると 照れくさそうにはにかむ







玄「えへっ 呼んでみた

これからは 玄樹 ってよんでほしいな」









「……げ、玄樹 ／」








玄「 A…／ 」









二人で名前をよびあって、照れていると









神「うわ、ばかっぷる」








一人ふてくされている神宮寺









.









岩橋くんとも付き合えて

神宮寺とも言い合える仲になれた









▲ 幸せかも 。

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