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「お腹に力を入れて！」
「ったく、耳障りだな」
苛立ちを積もらせる村上は足を上げ、再び志村の足へ蹴りを入れようとする。しかし、彼の足は志村の膝下に当たりガードされた。
おお！と驚いたのも束の間、志村はまた踊り出してしまう。
「恥ずかしい……」「恥ずかしい……」
声が重なり、後ろを振り返ってみれば余りの羞恥に地面にカメラを置いて逃げ出してきたカネゴンがいた。
「……いや、何してるんですか。恥ずかしいのは分かりますが職務放棄しないでください」
嫌そうな顔をする彼の背中を押し、カメラを持たせると、志村が村上との距離を詰めており展開が動こうとしていた。
「よっしゃあ！ストライカー相手に距離を詰めればこっちのもんだ！」
志村は村上の首に手を伸ばす。
「志村！いけー！！」
彼の声に、コメント欄の動きも早まった。
「いくぞ！エアロビコンビネーション！」
剣ヶ峰に立たされていた状態から、状況がひっくり返されると思ったのも束の間。
「チョークでもかけるつもり？」
村上は志村の首へ手を回した。
「キックボクシングにはグラップリングがないから、近付いてチョークを掛ければいけると思ったのか？
一生懸命勉強したのは認めるけど、随分古い教科書で勉強したみてぇだな」
見せてやる、と、村上は言う。
「キックボクサーに近付くとどうなるのか」
彼は志村の首へ手を回した状態で、志村の腹に膝蹴りを入れた。
「エアロビで一度避ければ、相手に接近して自分が勝てるとでも？」
すぐ続けて二発、三発と、志村の顔へ蹴りや拳が飛んで行った。口の中が鉄の味でいっぱいになり、少しずつ意識が薄れていく。全身から力が抜けていく。
「そんな古い教科書のやり方が通用すんのは、せいぜいテコンドーくらいだろ」
彼が志村の顔面を蹴りつけようとした瞬間。村上の顔へ蹴りが飛んだ。
Aも、カネゴンも、意識を失いかけていた志村でさえも、大きく目を見開いた。
「し……新庄さん！？」
思わず口から出てきた声にハッとして、慌てて口を塞いだ。彼が何故ここに！もしや配信を見て駆け付けたのか！？
「志村」
「はい！師範！！」
呼ばれた志村は先程まで殴られていたのが嘘みたいに意気衝天としていた。しかし、新庄の口から出たのは労りの言葉などではなく、
「誰が総合格闘技を習いに行けって言った？」
志村を問い詰める言葉だった。
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あまみず(プロフ) - 花堂さん» 確かにそうですね。志村カンパニーが出来るとき、夢主さんがどんな行動するのか楽しみです。更新頑張ってください (2022年12月1日 16時) (
レス) id: 9f16053a0f (このIDを非表示/違反報告)
くまめとろ(プロフ) - 花堂さん» きゃ…😭🫶🏻🫶🏻ありがとうございます…私こそ覚えていただけて嬉しいです😭 (2022年11月27日 16時) (レス) id: b5e5ff3f06 (このIDを非表示/違反報告)
花堂(プロフ) - くまめとろさん» わ〜！読んでいただきありがとうございます！実は密かに読んでいただけたかな、と思っていたので、気付いていただけて嬉しいです！ㅠㅠありがとうございます、頑張ります！！ (2022年11月27日 3時) (レス) id: c8a359bcaf (このIDを非表示/違反報告)
花堂(プロフ) - あまみずさん» ありがとうございます！二次元なので、入れますよ、きっと！ (2022年11月27日 2時) (レス) id: c8a359bcaf (このIDを非表示/違反報告)
くまめとろ(プロフ) - 続編気付いてませんでした…😭🫶🏻🫶🏻おめでとうございます！！更新応援してます〜💕💕 (2022年11月27日 1時) (レス) @page3 id: b5e5ff3f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花堂 | 作成日時：2022年9月29日 16時
