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志村は喧嘩オタクの首に手を伸ばす。
「次はチョークでもするつもりか？それでお前が勝ったってどうせ……視聴者は俺の味方なんだぞ？」
「やめろ！志村！これ以上手を出したら俺らは終わりだ！
突然喧嘩オタクの学校に押しかけてケンカを売った悪者になっちまう！」
俯いている志村に胸ぐらを掴まれたまま余裕そうな顔をする。
「今この状況で、悪者は誰だ？」
しかし、志村は白紙に黒いインクを落とすようにぽつりと呟いた。
「……誰が気絶させるって？」
その言葉に、喧嘩オタクはハァ？と聞き返す。
「悪いな、これを見せるためにフェンスに追い込んたんだ」
彼は喧嘩オタクの服を掴んでいる手を勢い良く振り下ろした。シャツが破け、その肌にはかなり刺青が施されている。そして、オタクとは程遠い筋肉のついた体をしていた。
「喧嘩オタクがいじめられっ子の陰キャだって？俺がストレスを発散してるって？あの技を使うために選んだ場所をこんな風に使うことになるとは思いもしなかったけど……」
服が壊れている金網に引っかかっていたお陰で、シャツが容易に破けたのか。
「みなさん、よく見てください」
先程まで盛り上がっていたコメント欄の雰囲気は完全に変わった。
「これが喧嘩オタクの実態です」
背中にはヤクザらしく、大きな龍の絵が彫られている。
「みなさんはあれがいじめられっ子の体に見えますか？
いじめられっ子の体にあるのは筋肉や刺青なんかじゃなく」
すると、志村はおもむろに服を脱ぎ始めた。
(……こいつ、私がいるってこと忘れてるんじゃないだろうな)
彼から目を逸らし、はぁああと盛大に何度目かの溜息をついた。
「学校でのいじめによるストレスが原因でできた背中ニキビだけだ…！」
言いたいことは分かったが、ズボンまで脱ぐ必要はないだろう！
『おい！！！志村！信じてたぞ！』
と、早速三千円が送られてきた。
「みなさん！あいつはぁ！めちゃくちゃなヤクザ野郎です！」
『だと思ったぜ！！！』
『俺はもともと信じてたぞ』
手の平返すの早すぎでは？そういうものだから仕方ないのだが。
「あいつがどんな奴かっていうと！チャンネルを売れって人のことボコボコにして！契約書に俺の血で勝手にサインまでさせたんです！」
『じゃあ喧嘩オタクの正体って…本物のヤクザってこと？』
そうこうしている内に、存在すら忘れていたイキリ陽キャ三人が喧嘩オタクを取り囲んでいる。
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あまみず(プロフ) - 花堂さん» 確かにそうですね。志村カンパニーが出来るとき、夢主さんがどんな行動するのか楽しみです。更新頑張ってください (2022年12月1日 16時) (
レス) id: 9f16053a0f (このIDを非表示/違反報告)
くまめとろ(プロフ) - 花堂さん» きゃ…😭🫶🏻🫶🏻ありがとうございます…私こそ覚えていただけて嬉しいです😭 (2022年11月27日 16時) (レス) id: b5e5ff3f06 (このIDを非表示/違反報告)
花堂(プロフ) - くまめとろさん» わ〜！読んでいただきありがとうございます！実は密かに読んでいただけたかな、と思っていたので、気付いていただけて嬉しいです！ㅠㅠありがとうございます、頑張ります！！ (2022年11月27日 3時) (レス) id: c8a359bcaf (このIDを非表示/違反報告)
花堂(プロフ) - あまみずさん» ありがとうございます！二次元なので、入れますよ、きっと！ (2022年11月27日 2時) (レス) id: c8a359bcaf (このIDを非表示/違反報告)
くまめとろ(プロフ) - 続編気付いてませんでした…😭🫶🏻🫶🏻おめでとうございます！！更新応援してます〜💕💕 (2022年11月27日 1時) (レス) @page3 id: b5e5ff3f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花堂 | 作成日時：2022年9月29日 16時
