002:半分の諦め ページ2
私は頭をフル回転させながら五条が言った意味を探る。
思ったより五条が言った意味を理解するのにそんなに時間は必要なかった。
貴「へぇー、五条がね…」
出てきたのはその一言。
胸が嫌な音を立て騒いでるのも、気付かれないように私はいつも通りの顔をして五条と話す。
悟「反応うっす。もっと祝ったりとかしろよ。」
不機嫌そうな五条横目に、私は携帯を弄り始める。
さぁ、誰に連絡をしようか、『私の初恋終わった。』とか硝子に連絡しよっかな。
いや、硝子は『え、マジ?ウケる』で終わりそうだからやめとこ。
なんて、くだらない事を考える。
五条からの視線を感じるがそれも気にせず私は携帯に視線を戻した。「おーい、A。」と五条の声が聞こえるが無視。
どうせ今から話聞いてもその彼女の自慢話とかそれだけ。「優奈可愛い。」とか「お前は一生彼氏できねぇもんなw」とか、私の嫌な話だけ。
聞きたくない話だけ、
正直、優奈と五条が付き合う予感はしてた。
前から距離は近かったし、嫌ほど互いも好きオーラが溢れてた。正直、五条の事好きだったから死ぬほど辛かったし
優奈に嫉妬も沢山した。
私も努力はした、…でも五条が選んだのはやっぱり私じゃなくて優奈。
ま…そりゃそっか。
だって優奈はみんなから愛され主人公みたいな感じだし、私みたいな無愛想な奴が選ばれるわけない。
そんなの前から分かっていた。
いや、分かっていたつもりでいた。
でも現実になると
やっぱり辛いんだな…
「おいっ!」
五条の荒ぶった声が聞こえ、私は五条に視線を向ける。
悟「いつまで携帯弄ってんだよ!…話ぐらい聞けよ。」
そう言って次は五条が顔を背ける。
あー、拗ねたな。これ
内心めんどくせー。と思いながらも私は適当に五条に声をかける。
貴「どうしたの?五条クン♡」
悟「キモいからやめろ」
こう言って汚物を見るような視線で私を見る。
貴「…で、話したいことって何よ。」
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しろりん(プロフ) - ん?これって…五条くんも夢主ちゃんの事が好きだけど『夢主ちゃんに意識してほしいから優奈に付き合ってるフリしてほしいと頼んだ。』とか?予想だけど…更新頑張って下さい!☺ (2月24日 7時) (レス) @page3 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LuNa | 作成日時:2024年2月17日 20時