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27話 ページ28

それからたまに少しの時間だけど満ちゃんと一緒に過ごしていた。
満ちゃんはアタシに心を開いてくれたのか少しずつ自分のことを話してくれるようになった。

何か家庭環境があんまり良くないらしい。
アタシは裕福に育ってきた人間だからよく分からないけど。

...そんなこと、アタシに話しても良いことないけどね。
話されるたびにそう言いそうになる。
ぐっと堪えるしかないけどね。

残念ながらアタシは完璧みたいだし。

努力して変わろうとしてきた子達の思いを平気で踏みにじってるようなものだから。

そんな事は思ってなくてもね。

自分に才能があることは嬉しいなんて思ってるけど、反対にその事で距離を置かれていたり何か言われるのは辛い。なんて欲に言うジレンマみたいなものを抱えてきた人間だしね。

満ちゃんを見ていると弱い方の自分を思い出してしまうんだ。

結局まだまだなんだねぇ。

そんなことを考えるけどそれはあくまで弱い方の自分の話。

表向きのアタシはこんな弱い人間なんかじゃないから。
思いを隠し続けて明るく笑ってるだけでいいから。

「何か悩みあるの?」

そんな感じでいつもみたいにただ笑って過ごしていたら緒方にそんなことを聞かれてしまった。
見透かされた?...なわけない。表向きはいつものアタシだった訳だし。
「何のこと?」って可愛く首を傾けてとぼけて見せるけどまるで意味が無い。
...追い詰められちゃった。

こんなダサいこと言えないもん。

そんなことを考えたアタシがバカだった。
声に出てたらしい。
それを聞いた緒方はアタシの事を本気で心配してきた。

そして、連れてこられたのだ。
例の、体育祭の時の場所に。

そしてあまりにもしつこかったので少しずつだけれど自分の話をしていった。
...ホントにダサい。

ダサくて、カッコ悪くて。

ホントに自分なのかって疑っちゃうくらい。

でも緒方は静かに聞いてくれた。

そしてド下手だけど励ましてくれた。

誰かに話すことって大事なんだとはじめて気づけた。

こんな事、昔だったら気づけなかった。

そう考えたら胸が締め付けられるように痛くなった。昔の自分がどれだけ弱いのかを見せつけられたみたいで。
...一人だとこんなことにも気づけないくらい弱いことを見せつけられたみたいで。

もういい。我慢出来ない。

あのクソズルい鈍感緒方に仕返してやる。
絶対に。

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花蓮(プロフ) - 少しでも興味を持ってくださったら「オリキャラ・夢主作ります」で調べて、コメント下さい! (2017年9月17日 13時) (レス) id: 5f15bb39d2 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 初めまして!花蓮という者です!普段は「きゃらふと」様を使って、女の子を作っています。突然で申し訳ないのですが、夏生叶恋ちゃんを作っても良いでしょうか?気に入って貰えたら使って貰って構いませんし…是非考えておいて下さい! (2017年9月17日 13時) (レス) id: 5f15bb39d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作成日時:2017年9月14日 17時

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