拾ってくれたのはな組の王子様でした。

あの噂..... ページ32

さとみside
俺、莉犬も傷が治り初め、明日から、機能回復訓練が始まる。
そんな中、俺達が倒れていた間、ある噂があったことを、耳にした。


莉「えっ？俺達が倒れてた間にあった噂？」
さ「あぁ。俺が聞いた話だと、数十名の隊員がAに関する噂があったらしい。」
莉「その噂？ってどう言うの？」
さ「あぁ。それがひどいもんで、.....」


噂のなかには、「戯組とAがつるんでいる」「本当の戯組の組長は、Aだったんじゃないか。」等々ひどいものばかりだった


莉「ふぅん〜で？それは、なーくん達には届いてるの？」
さ「多分、届いてない。俺も、今日初めて、執事に言われた。」


そうだ、朝起きて、部屋に行けば、早々俺専属の執事に言われた。そもそも、な組の決まりで、仲間(隊員)を疑うことは禁止と言うことになっている。


莉「そうだ！今から、ジェルの所に行くけど聞いてみる？」
さ「そうだな。なーくんに一番近いジェルが知らなかったら、なーくんも知らないわけだしな。俺も行く。」


そんなわけで、ジェルの部屋に付いた。


莉「ｺﾝｺﾝ。ジェル？いる？いるね。入るわ。」


莉犬は、返事も待たず入ったww


ジ「俺、まだ良いって言ってへんのやけど？って、さとみも入るやんか、二人揃ってどうした？」
さ「あぁ実はな。あっ、執事さん。少しでてって貰って良いですか？」
執「承知しました。さとみ様。では、失礼致します。」


俺達は、早速ジェルに噂のことを聞いた。


ジ「えっ？噂？なんの事や？」
さ「やっぱりな。実はな。.......」

さっき、莉犬に話したことをジェルに話した。

ジ「ふむふむ。で、さとちゃんによると数十人の隊員のなかで、Aに対する、悪事の噂がたっていたと。で俺も知らなかったら、なーくんも知るわけがないから確認しにきたと言うことやな。」
莉「そ。ジェルは、知ってた？」
ジ「いや？そんな噂すら知らなかったしそもそもそんなことがあったことも知らんかったし。」
さ「これは、なーくんに報告だな。」
ジ「そやな。一応な組のルール違反になる。もう、な組に入る必要はない。」


な組には10のルールがある。それを破れば、な組に入れなくなる。そんな決まりが何代も前からある。


さ「なぁジェル？」
ジ「なんや？さとちゃん。」
さ「組長室だと、いろんなひとが出入りする。だから、ジェルの部屋で話さないか？」
ジ「別にええよ。」
莉「じゃぁなーくん呼ぶね！」

さぁ修羅場の始まりだ！

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