夢の中で、君と出会って。 (ページ41)

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番外編 1.『再会』ページ41

紫耀side.

永「今日の収録芸人さんも来てくれるし、緊張するよな〜。」

平「まだまだテレビ慣れへんよな(笑)」

今日はまいジャニの収録日。

後ちょっとで収録が始まるから、廉と一緒に袖から番協の席を見ながらひそひそ話。

まだまいジャニが始まったばっかりで、あんまりテレビ慣れもしてないから番協の人の様子を見ながら切り替えてる。

永「ちょ、しょお見てや。あの子めっちゃ可愛ない？」

廉が言う方を見たら確かに可愛い子がおって、

でも何かモヤモヤする。

平「…可愛いなぁ。」

…すぐにわかった。

あの子、あの時の子やなって。

永「…あれ？もしかして知り合い？」

よっぽど複雑そうな顔をしてたんか、廉が不思議そうに聞いてくる。

でも、今は廉には言いたくない。

平「…似てただけ(笑)」

その後の収録では番協の人たちに誰のファンか聞いてみた。

平「そこの水色の服の人、誰のファンですか？」

Aちゃん、もしかして俺のこと覚えてくれてたり…？

なんて期待は、「廉くんです！」一瞬で打ち砕かれたんやけども。

それからもずっと、俺らのイベントにまで参加してくれたAちゃん。

相変わらずドジで目立つから、ほかのJrどころか廉にまで認知されてたのはめっちゃ嫌やったけど(笑)

再会した時は、もうあの時みたいに会話するなんてできんと思ってた。

神「お姉さん、結構ドジですよね？」

だけど、ジンのおかげでまた話せるようになった。

ジンがずっと気にかけてたのは知ってるし、2人が楽しそうに話してるのも嬉しい。

…なんて、俺はそんな器デカくないよ。

あの時みたいに、俺だけを見て話してくれたらいいのに。

…俺の初恋、まだ終わってないんだけどな。